ダーク・ファンタジー小説 ※倉庫ログ
- Re: 神の能力者 ( No.27 )
- 日時: 2010/12/02 20:31
- 名前: メゾ (ID: 4mXaqJWJ)
第十九話 「気になる出来事」
エテリアル帝国スーヴァン帝会議室。コルルとソマリは先日の大会により、軍人になった。軍人は小さな軍隊を一つもらえる。ただ、リーダーというような役割なので、会議などは将軍にならないと出ることはできない。しかし、二人は会議に参加していた。
理由は、トレアだった。昨日
「ねぇ、二人に会議に参加してもらいたいんだけど」
突然言われた。
「でも、俺らはいけないんだろ?」とコルル。
「行きたくない…」とソマリ。
「いや、始めて軍人になったから、会議の様子とかにもなれておくべきだと思ってさ。特別に許可とっといたから。明日の午前中。よろしくね。あ、でも私はこれないから」
「え…」
という訳だった。もう一時間も長い話が続く。
(帰りたい…)
二人の考えることは同じだった。ふとソマリが周りを見ると、場違いな少女がいた。小学生ぐらいで、目は以上に大人びていた。その少女はずっと携帯をいじくっている。周りにいるのは皆体格のいい大人ばかりで顔つきは恐ろしい。その空気の中にいるだけで嫌になるのに、少女は気にもとめていないようだった。視線を感じたか、ソマリの方を見た。笑う訳でもなく、ただ無表情で見ていた。ごくっと唾を飲む。
「おい、どうしたソマリ」
コルルがこそっと言った。
「いや、なんでもない」
そう答えた後に、もう一度少女の方を見た。彼女の目線はもう携帯のほうにいっていた。
(どんな立場なんだろう…)
会議中、ずっと考えていた。
*
ようやく会議が終わった。ふぅ、と息をついて部屋から出て行こうとする二人に一人の女性が話しかけてきた。
「こんにちは。あなたたちが軍人になった二人ね。噂は聞いているわ。私は第一科学研究部隊教授助手、メニィ・ダエルです。よろしくね」
優しく、清らかな声だった。メニィと言う女はすらりと身長が高く、髪はショートカット。実験服を着ている。
「は…はい。あの…ウワサって…?」
おどおどしながら答える。メニィはふふっと笑って
「知らなくていいのよ。科学実験って興味ない?もしよければ実験室でお茶でもしない?」
「い…いいんですか?」
コルルが少しわくわくした声で言った。ソマリはええ?!とした顔でいる。
「いいわよ。ついてきて」
メニィと一緒に実験室に向かった。さっきの少女はその様子をじっと見つめていた。
*後書き*
どうも〜!!最近書くのを忘れていたメゾです。
最近また風邪気味のようでつらいです。
でもですね、新キャラを考えていると急に
「どんどん進めてこのキャラ出したい!!」
と思うようになったんです^^
「神能」はかなり長編小説です。ですが、みなさん最後までよんでいただけると幸いです!!
いつもすんごく短い後書きなんですが、ここら辺までにしときたいと思います。
第十九話、最後まで読んでくださり、ありがとうございました^^
メゾ