ダーク・ファンタジー小説 ※倉庫ログ

Re: 神の能力者 ( No.9 )
日時: 2010/10/30 12:10
名前: メゾ (ID: 8.g3rq.8)

第四話  「過去 Ⅰ」

「お姉ちゃん、今僕ね、市場にいるんだ〜。人がいっぱいいてとにかくすごいよ」
八、九歳ぐらいの少年が携帯で話している。少年の髪は茶色で目は大きく、くりくりしている。
「リュラン、楽しむのもいいけど、周りに気をつけるんだよ」
トレアの声だ。電話の相手はリュラン・エテリアル。トレアの弟である。
「お姉ちゃん、それ、何回も言ってるよ。大丈夫だって」
「ならいいけど……」
リュランは今、エテリアル帝国のはしに位置するススラ市に来ている。心配でたまらないのだ。
「あ、お姉ちゃんもうすぐ授業始まるからそろそろ切るね」
「わかった。バイバーイ」
「うん、バイバーイ」
携帯を切った。
「マリョ君元気だった?」
ミュリが聞いてきた。リュランはミュリの中では「マリョ」という名前になっている。
「うん。元気だって」
「そっか。よかった」
ほっとした声で言った。そして
「あと少しで午前の授業終わるよ。がんばろ」
ほほえんで言った。
「うん」
トレアもほほえんだ。



*後書き*
どうも!!メゾです〜
ようやくトレアちゃんと「月の騎士」の関係がだいたい分かるところまで突入しました〜 いや〜長かった
ここら辺はあんまりコルル君関係なくなっちゃいます
すまん、コルル、許してくれ……
今のところはすんごい登場人物すくないんですけど、また新しいお仲間をつくりたいと思うのでぜひ読んでください!!
第四話、最後まで読んでくださりありがとうございました!!
これからもよろしくおねがいします。
           メゾ