ダーク・ファンタジー小説 ※倉庫ログ
- Re: 血まみれ人形ごっこ(オリキャラ募集中!) ( No.35 )
- 日時: 2010/11/02 19:01
- 名前: 鏖 ◆TeAoSh7Hf6 (ID: OPVNjM8g)
拾弐ノ章「鏖」
「感謝しろ。警察につきだすことはしねぇ。
だが、俺の手で死んでもらおうか」
そこに転がっていた鉈を手に取る。
「いいわ、できるならやってみろ」
血まみれの剣の先を闇に向ける。
「侮れないな、人間」
かなり長いことつば競り合い状態になっている。
「その細っけぇ腕のどこにそんな力があんだよ
「なめるなよ」
長い長いつば競り合いの結果、勝利したのはイヴ。
その勢いのまま、心臓を一突きにした。
「もうわけわかんねぇよ……。俺、どうなっちまうんだよ……?」
絶望的な表情ながらも、台所にあった包丁を手にしているのは大樹院 崇志。
「死ぬしかないぞ?」
「まだ死にたくねぇな!」
色々な仕事をやってきたため、腕力には自信がある。
気力を取り戻したかのように、イヴに走って向かう。
「うらぁっ!!」
心臓を刺すことを狙った包丁から上手く逃れ、腹から横に斬り落とす。
大量の血と臓物が噴き出してきた。それを楽しげな笑顔で見るのはラグ。
「綺麗だね。色んな物が真っ赤に染まっていく」
黒い闇に包まれた館の所々に散らばる赤。
「……悪趣味ね」
「イヴには負けるよ」
未だに包丁を握ったままの崇志の手から包丁を取り、構える。
「そうかもね」
「いいの? 僕、手加減はしないけど……」
「貴様、命令はなんでも聞いたわね? 今“その包丁で自分の胸を刺して死ね”と言ったら言う通りにするのかしら?」
「イヴがそう望むなら」
「じゃあ、そうして?」
「解ったよ」
恐怖一つないように、自分の胸に包丁を刺した。
それから、死んだラグの胸の傷口に、今までの死体の目玉を全部突っ込んだ。
腹から出てきた臓物は全部口の中に突っ込んだ。
そして、臓物があった場所には、他の千切れた個所、耳やら、腕やら、足やら、指やらなんでも突っ込んだ。
「今 蘇らん 我が愛しき人よ これらの死者の血を受け 蘇らん」