ダーク・ファンタジー小説 ※倉庫ログ

Re: ペルセウス ( No.1 )
日時: 2010/11/01 15:41
名前: クロス ◆YnxfJR0Rdc (ID: AO7OXeJ5)

0話 「……」
ー日本国内某高等学校 講堂
4月20日、この学校は入学式を迎えていた。
講堂横の会議室、楽屋と化したそこには4人の男女がそれぞれ思い思いのことをしていた。
式も後半にさしかかった頃、教頭のアナウンスが響く。
「では、新入生へ歓迎のご挨拶を生徒会の皆様にお願いいたします。」
カタンと椅子をひく音がすると、とても高校生とは思えない幼い顔立ち、体つきの少年が甘ったるい声を発した。
「えーっと、こんにちは。別に君たちに言いたいことってゆうのはあんまり無いんだけどねぇ…まあ、1個注意することがあるから。ねぇ?猫ちゃん?」
「……、この学校で一番権力をもつのはこの生徒会だ。それだけ覚えていてくれればいい。つまり…俺たちに従え。以上。」
講堂がざわつく中、新入生の中でたった1人それを当たり前のように聞いているものがいたが、それを颯は見逃さなかった。そして生徒会も。
「んじゃ、僕直々に生徒会のみんなを紹介するね〜。
さっき喋ったのが副会長の望月蒼哉。
んで、このヘッドホンの娘が有間陽姫。
こっちの金髪が坂見夢嘉。
そして、僕は浜松希羅。一応ここのトップだから。
よろしく。」

その2日後、1年2組の教室は燃えた。
原因は、不良生徒のタバコの不始末。
死者0人、重傷者2人、残りは全員なぜか無事だった。
ただ、1年2組の教室が黒く焦げ、跡形もなく風で吹き飛ばされたようなだけで、隣のクラスには全く被害は無かった。
重傷を負った2人は、タバコを吸っていた男子生徒だったらしい。
…それから、2人は学校に来ることは無かった。
そして、そのことを深く追求するものは決していなかった。
それは、生徒会の先輩方が優しくやさしくこれからの身の振り方を教えてくださったからだ。
……実際に目の前で。





=後書き=
0話を読んでいただきありがとうございます★
とっても短いおまけのようなおはなしですが、
だいたいのキャラが揃ったと思います。

これからもよろしくお願いします!!!
                  クロス