ダーク・ファンタジー小説 ※倉庫ログ

Re: 狂人の遊び  ( No.102 )
日時: 2010/12/10 21:16
名前: 月夜の救世主 ◆WABCAFs6Hg (ID: 07JeHVNw)
参照: PS3を購入したお父さん

第38話「黒い刺客NO.14」

病院から出て、1時間。
山に近い道路に出る。
少しジメジメして、肌寒い。

辺りは霧っぽくなってきた。
ついには前が見えなくなってしまった。
雪砂は周りをキョロキョロ見回す。

「何よー、前見えないじゃんー!」

すると地響きがした。
吠える声が聞こえる。
声だけでわかる、1匹じゃない。

前に立ちはだかるものは、角の生えたトロルのような化け物。それも5体。黒薙と藍染は前に出て武器を構える。

トロルは大きな棍棒を振り回す。
2人は避けるが、他のトロルたちに襲われてしまった。

だが黒薙たちは全くダメージを受けず、
トロルを切り裂く。
トロルたちはおびえて山の奥へと逃げてしまった。

「ふふふ・・・。聞いていた通り、なかなかお強いですわね?」

山の奥から、茶髪の髪の毛が長髪の少女が歩いてくる
片手には異様な形をしたオカリナを持っていた。

黒薙はキッと睨み、聞く。

「アンタ・・・何者だい?」

「私は、黒の刺客NO.14紅賀崎 弥生。能力は狂音師。よろしく遊ばせ?」

幻道は「ハンッ」と鼻で笑う。

「お前ー、馬鹿だろ。こんな人数相手にお前なんかコテンパンだぜ?」

すると紅賀崎は高笑いをする。
高笑いは山にこだまする。

「私は1人じゃありませんの。こんなに手下がいるんですもの!」

紅賀崎の後から、いろんな魔物が出てくる。
次は仲間全員武器を構える。

「ホホホホホッ!さあ行きなさい。あの人たちが遊び相手になってくれるそうよ?」

魔物たちは一斉に黒薙たちに襲い掛かる。
武器を振り回し、魔物を切り裂く。
悲鳴をあげチリになっていく。

幻道はガッツポーズをする。
そして襲い掛かろうとする魔物を双剣で蹴散らす。
レアリスとアスターも倒していく。

紅賀崎はその戦いを見る。

(あの方々たちで強そうなのは、あの人ですわね?)

目を向ける方向は、黒薙。
足を踏み入れようとしたときに・・・

「待ちなよ。1っ子1人殺させはさせないよ。」

紅賀崎が後を向く。
すると銃声がした。

銃声は山に響く。