ダーク・ファンタジー小説 ※倉庫ログ
- Re: 狂人の遊び 気づけば500参照ゲット♪ ( No.109 )
- 日時: 2010/12/12 19:52
- 名前: 月夜の救世主 ◆WABCAFs6Hg (ID: 07JeHVNw)
- 参照: PS3を購入したお父さん
第40話「幻覚トンネル」
ルィンを仲間にした善の戦士一向は山から出ることを専念することにした。
今の状況、天気が悪いようで雨が降っているようだ。
しかも、霧も深いため大変危険である。
「は、早く出ないとね。寒いし、体力が奪われてしまうよ。」
ルィンが忠告する。
それは分かっているが、出口がどこか全く見えない。
ただ我武者羅に歩いてるだけ。
我武者羅にすることは不幸が招くばかりではなかった。
運良く、山から出ることができた。
ただ、不気味なトンネルにつく。
見た目からして、何年も使われていないトンネルらしくいわば廃トンネル。
心霊スポットによくある。
三木は苦笑いをする。
「やだなぁ〜。出ちゃったら・・・。」
黒薙はそんな怯えている三木に一喝。
「アンタ、死ぬよりかお化けでるほうがマシでしょ?そんなビビッテないで、歩きな。ホラ、しゃんとして!」
三木はしぶしぶ歩くことに。
三木以外にも怯えている者がいた。
「うひぃ・・・怖い・・・。こええよばあちゃん。」
幻道である。
千恵はため息をつく。
「いい歳して、しかも男じゃろ?ほれ、女の人でもあんなに堂々と歩いてるじゃないか。」
千恵は坂下を指差す。
幻道は顔を赤くし、無理に堂々と歩く。
トンネルの中間地点まで歩くが、出口が見えない。
ここまで来れば、出口があるはずなのにと全員思う。
さらに歩く。だが光りが差し掛からない。
どうもおかしいと思った。
坂下は振り向き、全員に問いかける。
「おかしいですよね?」
「うん。おかしい。」
全員言う。
周りを見渡しても、普通である。
するとシャルロリアは目を開ける。
「わかった・・・。」
シャルロリアは壁に手を当てる。
そして手に聖の念を集中させる。
トンネルはいきなりゆれだす。
「やはりな。」
シャルロリアはあごに手を当てる。
トンネルはまるで化け物のようにうなる。
「コイツは、トンネルに憑依した魔物だ。私たちに幻覚を見せ、混乱させて、食べるつもりだったようだ。浄化したが・・・、コイツはなかなかのものらしい。」
するとトンネルの地面が盛り上がる。
足がすくわれ、立てない。
「こ、これどうするの〜?!」
レアリスは半泣きである。
ルィンはそんなレアリスをなだめる。
「どうしようもないよ。憑依したならその憑依した本体が見つからないと・・・。攻撃もできない。」
もうだめかと全員思った。
だが、地震はなぜかおさまる。
周りは一気に明るくなり、トンネルの出口に出ていた
どうやら幻術がとけたらしい。
だが、みんななにもしていない。
「大丈夫〜?みんな死にかけだったし面倒くさかったけど、助けてあげたよ。あたしだって一応人間だし。人権ぐらいはあるよ。」
するとジャージ姿のポニーテール少女が現れた。
「やっ、あたし朱嵐 蓮って言います。」