ダーク・ファンタジー小説 ※倉庫ログ

Re: 狂人の遊び オリキャラ募集中 ( No.11 )
日時: 2010/10/31 21:24
名前: 月夜の救世主 (ID: 07JeHVNw)

第二話「遊びの秘密」

零はいろんな本に目を通している。
黒夜も、勉強が苦手な白までじっと目をこらして
本を読んでいる。

「手がかり的なモンはねぇなぁ。」

白は背伸びをする。

「あぁ、全くだ。」

黒夜も背伸びをしてあごに手を当てる。

零も同じく手がかりがなく、困っていた。
神についての本も目を通してみたが、手がかりなんて
1mmもないほど。どうしようかと思っていると、

「ねぇ!この本どうっ?」

と、若い女の声が奥からした。

「え!?だ、だれだっ?」

白が周りを見渡す。
黒夜は席から立ち、書斎の奥へ行った。
零も奥へ行く。

すると、黒髪でカールを巻いておりモデル並みの脚。
それに・・・巨乳。
黒夜は驚いた目で胸を見る。
零は胸を見まいと、とっさに後を向く。
後から白も来た。白も胸を見て、うっとり。
そんな変な感じを、消すため零は質問する。

「お前、若いな。しかも軍の者じゃないだろ?」

「うん!そうだよ、ただの高校生!」

「・・・お前のような者が来るところでは・・・。」

「いや、大丈夫!アタシ強いよ!」

黒夜はやっと目を覚ました。そして質問する。

「アンタは武器持ってるのかよ。」

「もっちろん!とびっきりのウルトラウェポンさ!」

「ふ、ふーん・・・。」

「まぁ、とにかく問題ないみたいだ・・・。名前は?」

「三木 彩佳です。…よろしくお願いします。」

「へぇ!よろしくな!」

白はお近づきの肩たたきを彩佳にする。
彩佳は優しい笑みを浮かべる。
そして、本題に戻る。
彩佳は零たちにさっき見つけた手がかりらしき本を渡した。零は目を通す。
本の内容はこうだった。

『狂神は狂人のために狂人の遊びを作った。狂人の遊びは強者にだけ参加権利が与えられる。これの始まりは約3000年前からである。ある殺人鬼が大量に殺人をした。それを見た初代狂神はその殺人鬼や極悪人などを戦わせた。そして最後に生き残ったものは狂神になれたという。』

それだけしか、内容は書かれてなかった。
これだけでは、手がかりには少し少なかった。
零たちはため息を深くつく。
すると、爆音が廊下から聞こえた。
彩佳はびっくりして尻餅をついていしまった。

「とにかく、行ってみよう。」

「おう!」

「うん、わ、わかった!」

4人は廊下へ走る。
すると、そこには赤い竜と青い竜が火を出して暴れていた。

「なななな・・・なんだこいつら!」

黒夜は脚がガタガタ震えていた。

「ええと、マジでお前少佐か?」

「ええい!黙れぃ!俺は銃撃の神だ!!」

黒夜は本気をだしたのか分からないが、自分の戦友である二刀銃をだして連射する。
それは、見事に当たり竜は苦しむ。
彩佳は拍手を大きくする。

「すっごーい!流石!少佐さんだよっ!」

黒夜はすこし照れていいとこ見せようとすると
竜の反撃が始まる。
二匹の竜は同時に炎を吐く。ものすごい破壊力だ。
なんとか4人は避けたが、当たっていれば・・・。
零と白は武器の刀を抜く。
すると、彩佳はビックリした様子で

「あぁ!アタシのと似てるっ!」

「ん?マジ?」

「ホントだよぉ!アタシの刀でこのイタズラ竜たちを吹き飛ばしてあげんるだからねっ!!」

彩佳は刀を抜き、その刃先を竜に向ける。
その刀は真っ黒である。刀からは変な念がただよっていた。

「悪神龍影丸っ!!」

零はその名を聞いたことがあるような気がした。
すると、パッと思い出したようだ。

「その刀は俺たちの刀の製造者が一緒だ。それに神の血を使っているのも一緒だ。まあ、兄弟みたいなものだ。」

「アタシに任せといてよ!絶対勝つから!」

彩佳はダッと走り出した。
そして、竜たちの影に念を送る。
すると、影は竜たちの脚を掴んだ。

「おおおっ!すんげぇ!」

黒夜と白は歓声を上げる。
彩佳は得意そうな顔をする。

「爆弾出現ッ!」

すると、彩佳の手に爆弾が現れた。

「言霊か。」

零は彩佳の手を見て言う。

「こ、言霊って・・・なんだ?」

「言霊は、言ったことを実態にできる特別な能力だ。」

「うおおっ!すんげぇぞ、三木のヤロー!」

彩佳は手に持った爆弾を思いっきり投げつけた。
爆弾は爆発し、竜の手や足は飛び散った。

「とっどめぇー!!」

彩佳は竜の腹部を真っ二つにした。
すると、奥からテンポが遅めの拍手が聞こえた。
狂神 黒影だ。

「お見事!女の子なのに強いねー。」

「あぁぁ!夢に出てきたイケメン男子!」

どうやら、彩佳の夢にも出たそうだ。
ということは・・・

「お前も参加者か・・・。三木。」

「参加者?あぁ、参加の証っていうアレ?」

「そうだ。」

狂神はクスクス笑う。その笑いは気味が悪かった。
白は怒鳴る。

「なんだ!あの竜はッ!!」

「だってさぁ、キミ達が戦わないもん。つまんないから難易度上げちゃったよ。人間じゃないものも入れたよー。せいぜい、楽しんでくれよ♪」

狂神はスッと漆黒の風に溶け込んで消えていった。
彩佳はプクッの頬を膨らませて、

「イケメンだけど、性悪いねっ!」

「性悪ィどころじゃねぇよ、気持ち悪いぜ。」

「あぁ、そうだな。」

黒夜は腕組みをして相づちを打った。
零は静かに口を開く。

「これからはもしかすると、とんでもない化け物が出てくるかもしれない。今からおふざけナシだ。本気で行くぞ。」

「オウッ!」

「はぁーい!」

4人はここから恐怖の遊びがあるとは
思ってもいなかった。