ダーク・ファンタジー小説 ※倉庫ログ
- Re: 狂人の遊び 気づけば500参照ゲット♪ ( No.110 )
- 日時: 2010/12/12 20:52
- 名前: 月夜の救世主 ◆WABCAFs6Hg (ID: 07JeHVNw)
- 参照: PS3を購入したお父さん
第41話「アジトの手がかり」
そう名前を言った、少女。
悪い奴とは思えないが・・・一応質問する黒薙。
「アンタ、今の状況・・・わかるよね。」
「はい?」
その言葉に全員、呆然とする。
参加者なら分かっているはず。なのに知らなそうな態度をとる朱嵐。
坂下が聞く。
「あなた、自分の立場もわかってないんですか?」
「全くその通り。ってか皆、何言ってるの〜。まあ今日、本屋行ったけど誰もいなかったなぁ。まあ気にしなかったけどさ。」
さらに全員呆然。
人がいないだけで普通は異変に気づく。
だが、なにも感じなかった。
何者なんだ・・・この少女は。
次は幻道が問う。
「おい、お前何モンだ?まさか悪いこと考えてんじゃねえだろうな?」
「はい?あたし普通に生活して、普通に学校通ってるんですけど。悪いこと?自分で言うのもなんどさ、一応ちゃんとした若者ですから。」
埒が明かない。
なので全て最初から説明することに。
ざっと10分はかかった。
ようやく朱嵐は理解する。
「なるほどね。はいはい。面倒くさいことが起きてるなー。まあ、はっきり言うけど、巻き込まれたくないんだよね。家でゴロゴロしたいし。」
「するには、その不幸を壊さないと家でゴロゴロできないよ。」
朱嵐は少し考える。
(困った。ゴロゴロしたいけど、悪い奴やっつけないといけないのか。チッ、あぁーなんかムカついてきた。そいつら倒そう。)
そう思った朱嵐は思ったことをそのまま伝えた。
黒薙は少し安心した。
仲間になってくれないかもしれないという心配があったからだ。とにかく結果オーライ。
朱嵐は「あっ」と口を開く。
「あのさ、その悪い奴って釈朱って言ったぁ?」
「うん。そうだよ。」
「ああ、そいつらの居場所見たよ。」
すると全員朱嵐のところに駆け寄る。
朱嵐は驚いた様子で後を振り向く。
そして語る。
「あたしね、昔通ってた小学校の近く通ったから懐かしいなと思って侵入してやったの。そんで廊下歩いてたら、黒いマント来た人がたくさんいて、ジェントルマンみたいなおじさんと髪の毛左右ちがうカッコイイ男の子が悪そうな顔して座ってた。」
「そ、それなんて学校!?」
「え、えーと・・・青空第一小学校だよ。」
今日はツイてると全員思った。
仲間も増えたし、アジトもわかった。
この幸福は明日に続くか・・・