ダーク・ファンタジー小説 ※倉庫ログ

Re: 狂人の遊び 気づけば500参照ゲット♪ ( No.124 )
日時: 2010/12/19 01:13
名前: 月夜の救世主 ◆WABCAFs6Hg (ID: 07JeHVNw)
参照: 最近は寒い。どうなっとるんじゃい。

第47話「恐怖の塊」

「オラオラァ!!」

幻道が双剣を振り回し、魔物を蹴散らす。
レアリスは魔法を唱え、三木は黒き刀を降り下げる。
善の戦士は今、闘っている途中である。

それは20分前のことである--------

長い道路を歩く善の戦士たちの前にいきなり魔物たちが現れ、襲い掛かってきたのだ。
しかもそれはどんどん増え、斬っても再生するのだ。

いままでとは違う魔物に驚く戦士たち。
負傷するものも出ていた。

「こんなのきりがないよっ!!」

雪砂は息を切らし、鴉羽を魔物に突き刺す。
それでもやはり再生した。

これは本当にもうだめかと思った。
すると上から大笑いする声。
それは愉快そうで、おかしくてたまらないという笑い声であった。

戦士たちは上を見上げると、そこにはメガネを光らせ悪に満ちた笑みを絶やさない高木が電柱柱に座っていた。

「ようよう。あんたら大変やねぇ。どら、俺がちょっと手伝おか。」

そういうと、いきなり魔物が爆発しちりになる。
手足は飛び散り、地に転げ落ち、血は流れる。

「うっ・・・惨いもん見せやがって・・・。」

幻道は口に手をあて、下を俯く。
藍染は幻道の背中をさする。
高木はまた大笑いする。

「惨いやて?酷いこといいはんな。爆発っちゅーのはホンマ素晴らしい存在やのに。」

黒薙は眉間にしわをよせ、睨みつける。

「どういうことだい?あんた何者?」

「あああ、すまんすまん。俺、黒の刺客NO.1高木 翔真。スキルは『超能力爆破』や!よろしゅうね?」

サランは小さくしたうちをする。
舌打ちをする理由もわかるかもしれない。
いきなり、黒の刺客のトップが来るんだ。
これは、誰か犠牲になりかねないと・・・。
サランは睨みつけて問う。

「アンタ・・・あたしらを殺しに来たのかい?」

「えぇ、俺はちょっとお散歩しに来ただけやっちゅうねん。俺、ちゃんとした人間よ?」

「そうには見えないけどー。」

三木は冷たい目で高木を睨む。
すると高木はまた笑う。
そんな笑いは無視し、幻道が問う。

「お前か?変な化け物つれてきたのは・・・。」

「せやせや。俺や。俺が持ってきた。黒の刺客にすんごいインドアな子おってな、その子めっちゃ改造すっきゃねん。そんで普通の魔物にちょっと改造してもろてな・・・。まさか、あんな強なるなんてなぁ。」

高木はおどけた様子で、笑う。
その容姿はとてもふざけていた。
本当にコイツは強いのかと全員思う。

するといきなり体が震えだす。
震えは止まらなく、唇も震えだす。
何も喋れなく、腰が抜けそうになり、精神が小さく縮まりそうになった。

「あらぁ〜?どうしはったん。皆、寒いん?かわいそ。ずっと、俺の雑談聞いててくれたからかな?ごめんごめん。ほな、俺もう帰るわ。皆、また会ったら次は・・・。」

高木は笑みを絶やさないが、うっすら瞳が見えた。
その瞳は血のように赤かった。

その瞳をむけ、そして言い放つ。

「死ぬ準備---------しときや?」