ダーク・ファンタジー小説 ※倉庫ログ

Re: 狂人の遊び 気づけば500参照ゲット♪ ( No.125 )
日時: 2010/12/19 01:38
名前: 月夜の救世主 ◆WABCAFs6Hg (ID: 07JeHVNw)
参照: 最近は寒い。どうなっとるんじゃい。

第48話「静寂の教会」

なんだったんだ・・・あれは。
高木が消えて、10分は経つのに震えがまだ止まらない
人間なのか、あいつと全員思った。

とにかく、足は動かそうとばかりに戦士たちは歩く。
長い道路がさらに長く感じ、感覚が鈍くなる。
足を震わせる幻道を見たベイルは、

「バ、バ、バッカヤローォォォォォ!!」

と、大声で叫び幻道の頬を思いっきり殴る。
幻道は一瞬辺りを見回し、ベイルをきょとんとした目で見つめる。

ベイルは手を震わしながら幻道の胸倉を掴んだ。

「お前・・・玉ついてんのかぁ!?ななな・・・何・・・女みたいに・・・ビビ・・・びびってんだよ!!」

幻道はハッと目を大きく開け、ベイルの掴む手を弾き飛ばし、大声で叫ぶ。

「そりゃ・・・お前もだろーがッ!!!」

幻道もベイルの頬を殴り、ベイルは2mぐらい飛んでいった。

「お相子だ。まあ、お前のおかげで、うっとーしい震えが止まったぜ。サンキュ。」

それを見ていた黒薙たちも震えが止まった。
気づけば、少し笑っている。

怖がっていては意味が無い。
笑え、笑うんだ----------
歩け、自分たちは何のために善の戦士になったんだと思った。

ベイルは殴られた頬をさすりながら、苦笑いをする。
ふと、前を見ると大きな教会が立ちふさがっていた。
その教会は白く、やねの天辺には大きな十字架がついている。七色の窓が反射する。

幻道は唖然としながら、

「見ろよ・・・あれ。ばあちゃん・・・。」

千恵は腕組みをし、大きな教会を見上げる。

「こいつは、この教会を通らないと向こうには行けないね。さあ、入りましょう。」

そういうと、木製の扉を開ける。
すると、大きなキリストの像が立っていて、何個も並ぶ机がある。

中も白く、まさに教会だ。

歩くと、足音や声がこだまする。
ホコリがたち、結構の間使われていないらしい。
さっさと出ようと、足早に歩く。

すると、キリストの像の目の前に
青いパーカーを着て、赤髪の青年が倒れていた。






その容姿は---------見たことがある容姿だった。