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ダーク・ファンタジー小説 ※倉庫ログ
- Re: 狂人の遊び 読者待望の第三章、ついに“始動”——— ( No.140 )
- 日時: 2010/12/24 20:10
- 名前: 月夜の救世主 ◆WABCAFs6Hg (ID: 07JeHVNw)
- 参照: ごめん、トイレの神様聞いて号泣しちゃった。
第53話「強い心」
俺はアイツに刃を向け、襲い掛かる。
アイツは少し驚いた様子だったが、ニヤリと笑みを浮かべた。
「面白い。来いよ、俺が永遠の悪夢に落としてやる。」
刀と刀が重なりある。
今まで闘ってきた相手とは案の定一味違った。
こいつが俺の体を乗っ取ればどうなる?
仲間が皆殺されてしまうかもしれない。
だったら・・・あの時と同じじゃないか。
そう思うと、いきなり怖くなってくる。
俺は、あれ以上犠牲を一つも出したくない。
俺はアイツに弾き飛ばされる。
地に叩きつけられる。
アイツは鼻で嘲笑った。
「ん・・・?泣いてるのか?いい涙だ、恐怖に満ちた涙だ。」
泣くつもりはなかったんだ。
なかったのに、いつの間にか涙が溢れていた。
アイツは笑っている。
笑われているのに、怒る気にもなれなかった。
アイツは刀を構えながら猛スピードで走って来る。
「もらったぞ、浅村 零・・・!!」
アイツは刀を振り上げる。
カキンッ!
金属が重なり合う音がした。
俺の刀とアイツの刀が重なり合っていた。
「ほう?まだ闘る気はあるようだな・・・。いい度胸だ。ますます欲しくなったぞその体・・・!!」
「俺の存在が消えろと思う奴が居れば、こんな体くれてやる。だが・・・こいつはやれないな。なんにせよ・・・、」
俺は目を閉じる。
目を閉じれば、あいつらの声が聞こえる。
知らない奴らも居るが・・・温かみが感じる・・・。
「お前にはやれないッ!!!」
俺の周りには灼熱の業火が轟く。
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