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Re: 狂人の遊び 読者待望の第三章、ついに“始動”——— ( No.146 )
日時: 2010/12/26 17:58
名前: 月夜の救世主 ◆WABCAFs6Hg (ID: 07JeHVNw)
参照: ごめん、トイレの神様聞いて号泣しちゃった。

第56話「温かみはもう感じている」

アイツは俺の炎神に飛ばされ、5m近く飛んでいった。
地面に叩きつけられ、吐血する。
荒い息を吐きながらも、不気味な笑みを浮かべよろめきながら立つ。

「ハァ・・・ハァ・・・。なかなか聞いたぞ・・・。」

アイツは青い炎神を操り、青い炎神は俺の腹部を殴る。
流石、神だ。
なんとも言えない痛みが全身に行き渡る。

俺もアイツのように飛ばされ、吐血する。
だが、ここで負けてられるか。
この体は死んでも守る・・・皆を守るために-------!

「紅き業炎よ、闇を照らし、闇を焼き尽くせ!!!」

俺の炎神は波動に形を変え、俺の手に宿る。
さあ、終盤だ。

「究極神技-------灼熱波動・・・。」

手からは怒涛の炎を帯び、波動がとどろく。
それは、全ての温かみを感じ、全ての強さを感じた。

「う・・・・おああぁぁぁッ!!!」

アイツは炎に飲まれ、青い炎神は刀に戻った。
波動は消え、一気に疲れが襲う。
物が二重に見え、気づけば倒れていた。

ふと俺は、頭上を見る。
案の定、生きてた。
アイツは体中ボロボロになり、ボーッとしている。
弱っているのか、小声で俺に聞いた。

「俺は・・・今・・・幸せか・・・?」

俺はそれを聞いて少し笑った。

「いや・・・お前は、幸せじゃない。哀れな俺の人格。俺の体はやらんぞ・・・。」

「そうか・・・このまま生かしてくれるなら・・・一生この寒くて暗い闇の空間に居とくぜ・・・。」