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- Re: 狂人の遊び 読者待望の第三章、ついに“始動”——— ( No.158 )
- 日時: 2010/12/31 23:21
- 名前: 月夜の救世主 ◆WABCAFs6Hg (ID: 07JeHVNw)
- 参照: http://ameblo.jp/pokemon19/
第62話「記憶の道しるべ」
ハッと気づくと、漆黒の空間。
薄暗く、肌寒い、奇妙なあの空間。
アイツは床に寝転がって、リラックスする。
「うぅぅ・・・!やっぱ、ここだな。」
「・・・どうやって帰ればいい?」
「知らん。自分で見つけろ。」
俺はため息を付き、壁にもたれかかる。
俺は責任感という石を持たされた気分である。
その石はとても重く、力もいるが心もいるという面倒くさい石である。
この悲劇的な、殺人遊びは俺のせいで作られた全ての人間関係による復讐が目的の遊びだった。
もう、重くて立てない。
「落ち込んでいては、善の戦士の将軍としては・・・認められんな。」
誰かの声がした。
おかしい、どうやって侵入できたんだ・・・?
ここは俺たちの場所のはず・・・。
「お前が、浅村 零か。私は神霊シャルロリア。お前に会いに来た。この邪悪な悪夢の異空間の扉をこじ開けてな。」
「流石だな。神霊ってやつは。何しにきた。」
アイツは呆れた顔で、歩いてくる。
だが、シャルロリアと名乗る小さな子供は凛と落ち着いている。
「お前か、影というのは。なかなか強者じゃないか。」
「善の戦士ってなんだ・・・?コイツも言ってたが。」
シャルロリアは今まであったことを全て話した。
俺は「そうか」と小さく呟いた。
「私がこの世界にやってきた理由は、お前たち善の戦士の援護。あの狂神 黒影の中で眠る闇の神霊を封印すること。そして、この闘争を終わらせるために重要な記憶をお前に目覚めさせるためだ。」
「全部知ってるんだな・・・俺の記憶を。」
「もちろんだ。さあ、上に行こう。皆が待っている。お前のことをずっと心配していた。」
俺はうなずく。
シャルロリアの周りには聖の光が光る。
俺は、アイツを見つめる。
するとアイツは少し微笑んだ。
俺も、返してやった。
光は強くなり、現実に戻っていった。
目を開けると、俺の顔をじっと見る黒マントの男。
巨乳の女子・・・その他もろもろ・・・。
「あ・・・浅村・・・!?ぶ・・・無事か!?」
「れ、零!!!」
「お・・・お前ら・・・。」
俺はガバッと起きる。
知らない奴がたくさんいるが-------
黒薙が駆け寄り、少し涙を浮かべて言った。
「おかえり。」
第3章-------------完