ダーク・ファンタジー小説 ※倉庫ログ

Re: 狂人の遊び オリキャラ募集中 ( No.16 )
日時: 2010/11/01 17:39
名前: 月夜の救世主 (ID: 07JeHVNw)

第四話「軍の地下研究所」

周りには砂煙がたっている。
分身状態になっていた幻道が元に戻る。
そして、大きなため息をつく。

「はぁーあ。ガッカリだぜ。憧れたやつがこんな程度かよ。冗談もたいがいにしろよな・・・。」

「当たったなんて、誰が言った?」

上から、零の声が聞こえた。
幻道はとっさに上を向く。
刀を構えた零が急降下してくる。
そして、幻道の左腕を斬った。

「ううっぐっ!!」

「憧れたやつはどうだ?強いか?」

零は少し笑って刀をしまう。
幻道は斬られた左腕を押さえながら苦笑いをする。

「けっ、さっすがだな。憧れのヤツはそうでなくっちゃな・・・。」

すると、地面にヒビが入った。
どうやら、古かった床に強い衝撃を与えたために
床に限界がきてしまったようだ。

「くっそっ!!」

「どうする・・・。幻道、お前が気絶させてしまった俺の仲間をどうする気だ・・・うあっ!!」

幻道に軽い説教をしている少しの間に一気に
床が崩れてしまった。

「いっつっつ・・・。」

「・・・はぁ。」

零は体についた砂埃を掃う。
しかし、ここはどこだろうか。
軍の地下のようだが、軍に地下があったなんて聞いていない。幻道が口を開く。

「ここは、おそらく・・・危険率98%の実験や研究に使う、『地下研究室』だろ。しかしヤバイところに来たもんだな・・・。」

「どういうことだ・・・。」

「フンッ。お前知らないのか。」

幻道は岩に座った。そして語る。

「ここはよ、軍で使う戦闘獣とかを作る研究室だ。まあ、化け物だけじゃなくて、人間をより好戦的とか強化するために使う薬とかを作ってるところだ。その薬を摂取したヤツは軍の危険兵器として扱われるんだぜ。」

「・・・やけに詳しいな。」

「まあ、ちょいと見ただけだ。俺はそういう秘密事はやけに見たくなるからな。まだ、モンスターとかは残ってると思うぜー。狂神が面白がって残したんだろーなぁ。」

「・・・残した?どういうことだ。」

「ほらよ、言ってたじゃねぇか。弱者は参加者じゃないってよ。一応、普通の人間よりもはるかにモンスターの方が強いじゃねぇか。」

「・・・ほう。」

「しばらくは、ここ出れないぜ。」

「何!?白たちは・・・!!どうする気だ!!」

「ま、まぁまぁ!そう怒るなよ!死んでないと思うぜ。あんなバケモンみたいなヤツらなら死なねぇよ。」

零はその言い方が全然安心しない言い方に聞こえてならなかった。とにかく、無理にでも幻道に協力させよう。そしてこのバカ広そうで危険な研究所から出るしかない。そして白たちを探す、と零の頭の中のスケジュールを作った。

「おい、幻道・・・。こうなったのは、お前の責任だ。俺は今からお前を利用させてもらうぞ。」

「ハンッ!!いいぜ、ただしフリーダムにさせろよな。させなかったら、死刑だぜ。」

「・・・好きにしろ。」

零たちは危険な研究所の脱出を試み、危険なダンジョンへ挑む。一刻も早く脱出するために走る。