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ダーク・ファンタジー小説 ※倉庫ログ
- Re: 狂人の遊び 過去へ“終焉”の知らせを放つ刻 ( No.176 )
- 日時: 2011/01/02 22:49
- 名前: 月夜の救世主 ◆WABCAFs6Hg (ID: 07JeHVNw)
- 参照: http://ameblo.jp/pokemon19/
第70話「呪師とシスター」
「呪いの力では、何もできんぞ。」
「老いぼれがッ!呪いの力も分からんくせに、余計な口を叩くなッ!」
巫女の服を着る女性と、修道服を着るおばあさん。
戦闘の真っ最中である。
「そういや・・・貴女の名前、聞いてなかったの。」
「そうね、あまりにもシスターが頭に来たから、突っ込んできてしまった。私の名は、空内 琉黄。100年代々伝わる、空内寺の住職。」
「住職なら、人を殺めることをやめなさい。」
「うるさい!!!」
数珠を振り回し、お経を唱える。
そして、お札を取り出し、投げる。
だが、清めの守りがお札を破る。
「まあまあ、私の名前も聞きなさい。善の戦士、老いぼれたけど・・・心はなかなか強い、幻道 千恵。あなたの悪しき心を清める作業に入るわ。お手柔らかにね。お年寄りじゃなからの。」
手を振りかざす。
その手には、赤い魔方陣が描かれる。
「バニング!!」
火の粉が大量に飛ぶ。
空内の巫女の服が燃える。
空内は「くぁあ!」と声をあげ、お札を手に取る。
お札の字が青に光りだし、そこから水が出る。
水が熱き炎を消す。
「ぐっ・・・!なかなかやるな、老いぼれ・・・!!」
「聞き捨てならないね、その言葉!」
黄色の魔方陣と緑の魔方陣が表れ、緑の魔方陣からは刺のついた蔓が空内の体にまきつく。
そして黄色の魔方陣からは稲妻が迸り、空内に直撃した。
「ぐわああっ!」
「なんだい、思ったより力がないじゃないか。このまま老いぼれに倒されるのは嫌だろう?もっと本気を出すのじゃ。」
「無論・・・そのつもりよ!!」
5枚お札取り出し、お経を唱える。
お経は紫の邪気に包まれる。
お経はピタリと止み、空内は千恵を睨む。
「さあ、暗闇の世界で呪い殺されろ!!!!」
邪気が千恵を飲み込む。
完全に閉じ込められた。
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