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Re: 狂人の遊び 過去へ“終焉”の知らせを放つ刻 ( No.188 )
日時: 2011/01/07 21:45
名前: 月夜の救世主 ◆WABCAFs6Hg (ID: 07JeHVNw)
参照: http://ameblo.jp/pokemon19/

第75話「変化錬金術」

ここは、広い街。
エターナが戦闘場所に飛ばしたようだ。
そこに2人の戦士が向かい合っていた。

「よう、アンタか。俺の対戦相手って。」

「・・・早く倒したいぞ、と。」

赤い髪の毛の男が銃を肩にかけて、頭をポリポリ掻いている。
ハッキリ言って、ナメている様子だ。
黒の刺客は口を開く。

「早速自己紹介な。俺は、黒の刺客NO.7の風見 陽輔。まあまあ、楽しく闘り合おうぜ?」

「おうおう。よろしくな。」

「じゃあ、早速襲わせてもらいますか。」

風見はビルの壁に手を当てる。
すると、黄色い稲妻が手に迸る。
その一瞬で、壁は盛り上がり、斧が現れる。

「おおっ!すっげぇ。」

「すげぇだろ?俺の能力はな、『変化錬金術』。物に触れることによって、触れたものの物質を変える事ができんだ。」

「よし。」

赤髪の男、すなわちベイルは銃をもの凄い速さで撃つ。
だが、斧で全部弾かれてしまう。
ベイルは「ほぉお」と少し、びびった。

風見は大笑いして、手をバンバン叩く。
愉快そうで何よりだとベイルは呆れる。

「お前、すっげーおもしろいじゃねぇか。ただ、殺っちまうのは・・・惜しいぜ。」

「そっか。そいつは嬉しいぜ。」

ベイルはそんな余裕をもっときながら、実は困っていた。
普通の弾で、あんな弾かれたらお終いだと。

(ヤバイ。ヤバイ・・・ヤバーーーイッ!!弾が、一発でポンッだったらお終いじゃねぇか。おいおいおい・・・。どうすんだ・・・これ!)

ベイル、いきなりピンチである。
そんな思いを他所に、お構いナシに風見は襲い掛かってくる。
ベイルはこんなとこで逃げてられっかとばかりに銃を乱射する。
だが、案の定全部弾かれ、なんとか回避できた。

「うははははは!!リアクションおもしれぇじゃねぇか!」

「う・・・はははは、せ、センキュ〜・・・。」

ベイルはその隙をつこうと思いつく。
なら今じゃないかとばかりにまた銃を乱射する。

すると風見は地に手をつき、変化させる。
盾に変化させ、弾を盾で弾いた。

盾に稲妻が迸る。
盾は形を変え、岩の手になった。
その手は、ベイルの顔を殴りつける。

「ごばぁっ!!!」

ベイルの顔から血が噴出し、傷だらけになる顔。
そして岩の手がベイルの首を掴み上げる。

ベイル、いきなりピンチ---------!