ダーク・ファンタジー小説 ※倉庫ログ
- Re: 狂人の遊び 過去へ“終焉”の知らせを放つ刻 ( No.190 )
- 日時: 2011/01/07 22:15
- 名前: 月夜の救世主 ◆WABCAFs6Hg (ID: 07JeHVNw)
- 参照: http://ameblo.jp/pokemon19/
第76話「心を操る少女」
所変わって、清らかな森。
1人の少女と獣が倒れていた。
少女がピクリと動き、むくりと起き上がる。
「ううーん。ここは・・・?あっ。かわいいお花!ねぇ、起きて起きて!アスター!」
レアリスは白い花を摘んで、香りを嗅ぐ。
アスターも香りをクンクン嗅ぐ。
「いい匂いだね、レアリス。」
「うん!」
すると大木の裏から、大きな声が聞こえる。
「いいムードの中、失礼ね。」
レアリスはロッドを構え、アスターは唸る。
そう、黒の刺客と分かったからだ。
「ふぅん。闘う気?いい度胸ね。あたしは黒の刺客NO.8、綾瀬 鈴。あんたたちが相手?口ほどにもなさそうねぇ?」
「そういうことは、闘ってからじゃないとわかんないじゃん!」
レアリスはロッドに魔力をこめ、氷の粒を大量に飛ばす。
綾瀬は腕で、粒を避ける。
その間に、詠唱にかかるレアリス。
詠唱を唱えるとロッドは赤く光る。
「フレイム!」
炎は一直線に、綾瀬に襲い掛かる。
綾瀬は「うぎゃぁっ!」と声をあげ、よろめく。
「よし、今のうち!アスター!」
アスターは綾瀬に襲い掛かりにいく。
すると綾瀬の表情が一変する。
綾瀬の指から、糸がアスターにめがけて伸びる。
糸はアスターに刺さり、アスターは倒れこんでしまった。
「ア、アスター!」
「残念ね。貴女の魔法は全て、効かなかったわ。」
アスターはバッと目を開き、レアリスを睨みつける。
レアリスは動揺する。
「・・・ア、アスター・・・?」
するとアスターは、レアリスに襲い掛かる。
アスターはレアリスの首に噛み付こうとする。
が、レアリスはなんとか弾く。
「・・・そんな。アスター、どうしちゃったの・・・?」
「アハハハハハッ!無様ね。私の能力は「心操」。誰でも心を操り、あたしの奴隷にできる、素晴らしい能力よ!!さあ、魔法女!!仲間に殺されるがいいわ!!」
アスターはレアリスの腕に噛み付いた。
血はあの白い花に飛び散った。