ダーク・ファンタジー小説 ※倉庫ログ
- Re: 狂人の遊び 過去へ“終焉”の知らせを放つ刻 ( No.194 )
- 日時: 2011/01/09 20:21
- 名前: 月夜の救世主 ◆WABCAFs6Hg (ID: 07JeHVNw)
- 参照: http://ameblo.jp/pokemon19/
第78話「救世主出現」
「ゴッ・・・ゴハッ!お前、かわいいこと言いながら結構惨いことすんのな・・・!」
岩の手は、ベイルの首を掴み上げる。
石は硬いため、力を入れられると首の骨がポッキリ折れる。
風見は、面白そうに笑っている。
「しゃあねぇよ。俺、黒軍だしよ!もったいないけど、お前殺さなくちゃいけねぇし。」
「お前・・・もっと、戦いを楽しみたいか・・・ッ?」
「あぁ、もちろんだよ。」
「そうか・・・。じゃあ・・・試合続行ッ!!!!」
ベイルは銃を岩の手に乱射する。
岩の手はボロボロになっていき、やがて完全に崩れる。
「ぐっ・・・ゲボゲボッ!」
ベイルはつかまれていたところをさすり、咳き込む。
風見はちょっと苦笑いしながら、斧を振り上げる。
「うおおおおーーーーーっと!!!」
ベイルはスッと回避する。
斧はそのまま地へと突き刺さった。
「斧って重いのなぁ。使いにくいし、変えるか。」
風見は斧に触れ、稲妻が迸る。
形は変わり、斧は剣へと変わった。
風見は剣を抜き、ブンブン振り回す。
「コレなら軽いしいいか!!こっからは、本気でいっくぜぇーーー!」
「おお!いい度胸だ!来いよ!」
ベイルはあんなショボイ剣ぐらいならぶっ壊せると思ったらしい。
銃を剣目掛けて乱射する。
だが弾かれ、風見はもうベイルの目の前に来ていた。
「うわああああっ!!っとぉ!!」
風見の振り下げた剣は、スーツをかする。
予想以上に降り下げる速さがものすごかったらしく、足がすくむ。
「む、無理だぁー・・・。攻撃しても、きかねぇ・・・。」
ベイルは一旦退こうと、後へ走り出したその瞬間!
剣はベイルの足を、斬った。
ベイルは、バランスを崩し倒れる。
「ううっ・・・、や、やるなぁ・・・。」
「はっはっはっは!どうよ、もう歩けないだろぉ?」
風見は剣を振り上げる。
ベイルは全てを覚悟する。
すると、風見の頭上に大きな氷の塊が現れる。
氷の塊は、見事頭上に当たり風見は頭を抱えながら倒れた。
「ういいいーー!!いってぇぇぇ!!!赤髪ィ、お前魔法使えるのかぁ!?」
「うへぇ?俺、なんも・・・・。」
「魔法を使えるのは、わたしだよっ。」
向こうから、ロッドを持つ少女が歩いてくる。
その横には獣。
「・・・レアリス?」
ベイルはちょっと泣きそうになった。