ダーク・ファンタジー小説 ※倉庫ログ
- Re: 狂人の遊び 過去へ“終焉”の知らせを放つ刻 ( No.195 )
- 日時: 2011/01/09 21:19
- 名前: 月夜の救世主 ◆WABCAFs6Hg (ID: 07JeHVNw)
- 参照: http://ameblo.jp/pokemon19/
第79話「盗みは俺の見方」
「うぐわっ・・・・!!」
血が地面に飛び散る。
腹にはナイフが2本突き刺さっている。
「甘いな・・・。ガッカリだ。」
腹にナイフを突き刺さられている男は幻道 裂。
対戦相手は、NO.9の黒沢 勇星である。
今の状況、ダントツに黒沢が勝っている。
むしろ、もう勝ちかもしれない。
「うっ・・・くっそ・・・。盗まれなきゃ・・・普通にぶっ殺せたのに・・・!!!」
それは10分前のこと。
2人は同じくらいの強さだったため、互角だった。
2人の武器が重なり合う。
「やるなぁ、黒の刺客なんてすぐに殺れるって思ってたが。」
「期待はずれで悪かったな。」
「よっしゃ、すぐに倒してやるから待ってろ。」
幻道は一瞬にして消える。
そう、音速を発動させたのだ。
ものすごい速さで、黒沢を切る。
黒沢の体からは血が噴出す。
「うっはぁーーー!!ざまあ見ろ。こんな程度だ。」
黒沢は、膝を地につき、荒い息をする。
そうとう効いたようだ。
最初は幻道が勝っていたが・・・一つの能力発動により、戦闘は一変する。
「その・・・能力・・・欲しいな・・・。」
黒沢は、立ち、猛スピードで走ってくる。
幻道は戸惑い、回避しようとするが、動けば相手も同じほうへ動くのだ
そして、とうとう黒沢は幻道の目の前に来る。
「もらったぞ・・・。」
幻道の腹部を思いっきり殴る。
「うおっ・・・!」
そして拳を腹から離す。
幻道はあまりの苦しさに、うずくまった。
黒沢は、腕組みをし、幻道が立つのを待つ。
「てんめっ・・・!!ぶっ殺すッ!!!」
幻道は双剣を出そうと、手を出すが、双剣が出現しない。
「おかしいな」とばかりに、能力を発動させるができない。
すると、脳裏をよぎる嫌な予感。
「まさか--------------------!!!」
「そのまさかだ。」
「お前の能力を全て盗ませてもらった。」