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Re: 狂人の遊び オリキャラ募集中 第五話更新 ( No.2 )
日時: 2010/11/01 23:07
名前: 月夜の救世主 (ID: 07JeHVNw)

第一話「ゲームスタート」

「ったく、なんなんだよ軍ってやつぁ。」
「・・・グチグチ言うな。うっとうしい。」

ある、若い青年が軍のトラックに荷物を積んでいる。
浅村零と白だ。双子である。2人は10歳の頃に軍に入った。
だが、ある実験の実験体にされ、実験成功体である。

「おーーいっ!!もういいぞっ!!帰れ!」
大佐が大声を出し、合図を送る。

「けっ、やっと終わったぜ。」
「・・・もう、今日の仕事は終わりみたいだ。」

2人は寮に帰っていく。
すると、後からポンッと肩を叩かれた。

「よう、お疲れ様。」

金髪でポニーテールをした男が零たちに缶珈琲を渡す

「わ、ありがとう。黒夜。」
「もらっておく・・・。」

その男の名は「小西 黒夜」
この軍の少佐である。

「さあて、今日もお前らの部屋に泊まるか!」
「な、自分の部屋で寝ろよー!」
「だって、俺の部屋臭いんだぞ!眠れないしよー。」

しかたなく零たちは黒夜を泊まらせることに。

その夜のこと

零たちは黒夜と軍のことについて雑談をしていた。
気づけば夜中の2時だった。

「ふあー、こんな時間かぁ。さぁて、寝るか。」

黒夜は布団にもぐりこんだ。
零たちも布団を被り、そのまま眠りについた。

ぉーぃ・・・

おーい・・・

誰かが零を呼んでいる。夢でも見ているようだ。

「やあ、キミは浅村 零君だね?」

いきなり夢の中に見知らぬ男が出てきた。
その男は黒い髪の毛でショートヘアー。
黒いフード付きのベストを着て白いTシャツを着ていた。そしてビニールの黒いズボンを穿いていた。

「お前は誰だ?どうして俺の名を・・・。」

「ボクは狂神の血を引く者・・・つまり神だ。」

「神・・・だと?」

「そうさ。まあ、こんなつまらない話はどうでもいいよ。本題に取り掛かろう。」

なんだ、この男は。
声を聞くだけで、心がおかしくなりそうだ。
恐怖という感情に押しつぶされそうになる。

「明日、起きれば楽しいゲームの始まりだ。」

「ゲーム?」

「なぁに、簡単さ。戦って勝てばいいんだよ。ただし勝つ条件はタダ一つ・・・殺してね。」

「なんだと。冗談もいい加減にしろ。」

「冗談じゃないさぁ。最後まで勝ち残れば神になれるよぉ〜。」

「・・・そのゲームとやらは参加しないぞ。俺は。」

「んふふっ。もうとっくにキミは参加者さ。弱者は参加者じゃないけどねー。」

「参加しない!絶対にッ!!」

すると、男はいきなり瞬間移動し零の右腕を掴んだ。
その手は冷たかった。恐怖で凍えそうだ。

「な、なにをするっ!!」

「今から、「参加の証」を付けるんだよ。」

男は、変な紋章が付いた判子のようなものを取り出した。そして零の右腕に押した。
その判子はもの凄く熱かった。零は悲鳴をあげる。

「うああああああぁぁぁぁっ!!」

「よし、これでキミはこのゲームの参加者さ。おめでとうー!」

「ふ、ふざけるな・・・!人殺しを遊びに・・・。」

すると零の体が透けてきた。
男は笑う。

「もうすぐ朝かぁ。さあ、ゲームが始まるよ。準備はいいね?あ、ちなみに僕の名前は『狂神 黒影』よろしくねぇー。さあって、始まるよー。『狂人の遊び』がねぇ!」

零はパッと目が覚めた。すると、黒夜と白が零に駆け寄って同時に言った。

「紋章は!?参加の証は!?」

「参加の証・・・?まさか・・・!」

零は右腕を捲くった。するとあの証があった。
あの夢はただの夢ではなかったようだ。
あの夢は、ゲームの始まりを意味する予告だった。

白があたふたして言う。

「『狂神 黒影』ってやつが戦えって!殺せって!」

「信じられねぇよ!そんな、友達まで殺れなんて!」

黒夜も同様を隠せないようだ。
そりゃ、そうだ。いきなり「人と戦って殺せ」なんて言われたらおかしくなるに決まっている。

「とにかく廊下に出てみよう。何かわかるかもしれないからな・・・。」

零たちは、廊下に出てみた。するといつも忙しそうに走り回っている下級隊員たちがいない。
廊下は異様な静けさがただよっていた。

白が下を向きながら言う。

「こんな馬鹿げたゲームを終わらせようぜ。俺たちに今できることはそんだけだ。」

「あぁ。全くその通りだな。」

黒夜もその気持ちはあるようだ。
零もこんなゲームはしたくない。
だから止めるんだとこころに抱く。

「・・・書斎に行かせてくれ。」

零が口を開ける。
白はとっさに聞く。

「なんでだ?なんかあんのか?」

「いや、狂神は『狂人の遊び』って言ってなかったか?」

「あぁ、言ってたな。」

「そいつを調べたいんだ。」

「わかった。行ってみよう。」

3人は書斎に行くことにした。
その3人を後から、見ているものがいた。