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Re: 狂人の遊び 過去へ“終焉”の知らせを放つ刻 ( No.201 )
日時: 2011/01/15 00:11
名前: 月夜の救世主 ◆WABCAFs6Hg (ID: 07JeHVNw)
参照: http://ameblo.jp/pokemon19/

第82話「真似る聖者」

「あぁ〜、君?対戦相手ってさ。」

赤髪の髪の毛がなびく。
そう、朱嵐 蓮である。
準備体操をしているのか、アキレス腱を伸ばしている。
そしてその対戦相手は、

「黒の刺客NO.4の川西 詠です。よろしくおねがいします。」

「初めましてー…はぁ、帰りたい」

朱嵐は腕を回したりして、やる気マンマンだ。
だが、心のそこでは「さっさと終わらせたい」という気持ちでいっぱいらしい。さて、この川西はどんな能力か。

「それでは、早速行かせてもらいますよ。」

川西は真っ白い双剣を構え、朱嵐に襲い掛かる。
だが、壁に入り、攻撃を防ぐ。
そして、隙をついて一発蹴りを入れた。
川西は飛ばされ、壁にたたきつけられた。

「うっ・・・くはっ・・・。」

詠は跪く。
あまりの力に驚いたのか、少し黙った。
朱嵐は早く終わらせたいため、もの凄い形相で襲い掛かった。

「甘いですね。」

詠の眼鏡がキラリと光る。
その瞬間、詠は壁にめり込む。
朱嵐は「あれれ?」と少し驚いた様子で、壁を見る。

「君さ、通過能力って使えた?」

「いえ。使えませんよ。ただ、あなたのを真似らせていただいただけです。僕の能力は真似(コピー)ですからね。」

そういうと詠は双剣を降り下げる。
さが朱嵐はなんたか避け、バック宙をして着地する。

「さて。そろそろ殺す気で行きましょうか。」

壁から出てきた詠は双剣を構え、朱嵐に襲い掛かる。
朱嵐はミゾオチに一発入れた。だが、詠も双剣で肩を斬った。
お相子と言ったところだ。

「ぐっ・・・。いってぇー。武器とか反則じゃん。」

朱嵐はボソッと呟いたが、負けるわけにはいかないのでブツブツ言っている暇はないと思い、また襲い掛かった。
2人のぶつかり合いは激しく、瞬く間に2人ともボロボロだ。
互角の戦い。

どちらが勝つ・・・・?