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ダーク・ファンタジー小説 ※倉庫ログ
- Re: 狂人の遊び 過去へ“終焉”の知らせを放つ刻 ( No.220 )
- 日時: 2011/01/16 17:07
- 名前: 月夜の救世主 ◆WABCAFs6Hg (ID: 07JeHVNw)
- 参照: http://ameblo.jp/pokemon19/
第90話「負けてられない」
二酸化炭素が藍染を襲う。
まさか二酸化炭素まで操れるなんてと、彼女は後から思った。
でももう遅い。悪魔のような笑みで操る刺客。
「うはははははッ!苦しめぇぇ!」
藍染は落としたアイスソードを取ろうとする。
が、手を刺客に踏まれる。
そうはさせるかとばかりに思い切り踏む。
「いいのかい?この、NO.15の坂本 海清は一番弱い刺客だぞ?」
坂本は苦しむ藍染を挑発する。
勝ち誇ったような顔で嘲笑う。
だが彼女は、まだ諦めてはいない。
大事な彼氏に会う前に死んでられない。
ふと目を地面にやる。
すると草がたくさん生えていた。
(しめた・・・!)
草に手を向ける。
すると草は見る見るうちに長く成長し、坂本の体に巻きつく。
集中が途切れ、二酸化炭素は酸素へと変わった。
藍染は深呼吸し、アイズソードを取る。
「うぁぁ!しまったっ・・・!!てんめぇ・・・。」
坂本は藍染をじっとにらみつけた。
だが、冷たく無視する。
一番弱い敵に負けてちゃいけないとアイスソードを構える。
「さあ、ここから存分に痛いと言ってもらいましょうか!」
「ひぃぃ・・・!!」
アイスソードで乱れ切りにし、自然操作で攻撃する。
これの繰り返しである。
草に巻きつかれているため、逃げようにも守ろうにもいかない。
なんにもできないというわけである。
斬るたび、悲鳴が轟く。
「うああああっ!!!お、お願いだから・・・やめ---------」
それは藍染だってこんなことはやりたくない。
人を殺すなんてしたことがないし、そんな根性さえない。
でも、倒さないと世界を救えない。
最期の一発を食らわそうとし、アイスソードを振り下げる。
その瞬間、刀を重なり合った。
「待ってくれ---------。」
男の声がした。
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