ダーク・ファンタジー小説 ※倉庫ログ
- Re: 狂人の遊び 過去へ“終焉”の知らせを放つ刻 ( No.222 )
- 日時: 2011/01/16 18:07
- 名前: 月夜の救世主 ◆WABCAFs6Hg (ID: 07JeHVNw)
- 参照: http://ameblo.jp/pokemon19/
第91話「復讐」
「はぁ〜・・・。闘うのってやっぱ抵抗あるなぁー。」
不安を胸に抱き、対戦場所となる砂漠を見回す男。
暑い日差しだが、そんなの関係ない。
とにかく、敵を倒さねば・・・。
「やっと見つけましたわ・・・!!」
日差しに照らされ、光る少女。
その声は、怒りに満ち、トーンが低くなっていた。
男、ルィンはジッと少女を見つめる。
どこかであったような、そんな感じがして脳にある記憶を探す。
「あっ!君は、あの時の・・・!」
「そうよ、貴方に散々弄ばれた・・・黒の刺客NO.14の紅賀崎 弥生!!貴方に会いたくてしょうがありませんでしたわ!!」
ルィンは銀の拳銃を取り出し、バッと見せ付けた。
「会いたいんじゃなくて、殺したいんでしょ?」
紅賀崎の眉がピクリとつる。
武器のオカリナを取り出し、攻撃を開始する。
「さあ、存分にお聞きあれ!!第壱狂騒曲ッ!!」
オカリナの音が、地にビンビン響く。
鼓膜が破れそうな大きく、高い音で頭が痛くなりそうだった。
これじゃ、攻撃する隙も無い・・・と思った紅賀崎。
だが、ルィンは普通に立っている。
「あれで、闘っているつもり?!ふざけるのはおよし!!私の狂騒曲は何であろうと朽ち果てる狂気の音よ!!」
「ちゃんと闘っているよ。じゃあ、どんどん狂わせてよ!」
「チッ」と舌打ちする。
生意気で苛々する。
紅賀崎はまたテンポを変える。
さらにトーンが高くなり、そこらへんにあったサボテンは枯れる。
それほど破壊力のある音だった。
(アレを吹いている間が最大の隙と見た・・・!)
ルィンは走り出し、銃を紅賀崎に連射する。
弾は紅賀崎に接近し、当たろうとしたその時・・・
弾は粉々に砕け散り、砂と化した。
「・・・な、何-------!?」
「うふふ・・・。残念ね。言ったでしょ、私の狂騒曲はなんでも朽ち果てる最狂の音だってね。まあ、どういうわけか、貴方が立ってることに驚きを隠せませんけどね。」
(そうか、弾は無防備だから・・・。僕は、盾でどうにか塞いでるけど・・・。なら、これで・・・!)
手のひらを広げ、バッと紅賀崎に突き出す。
すると、赤い炎が現れる。
「いけっ!」
炎は一直線に紅賀崎に向かい、襲い掛かる。
だが、紅賀崎の目の前で炎は消えてしまった。
「そんな・・・!」
「オッホッホッホ!!甘いわね。炎だって存在するものですもの。消えて当然でしょうねぇ・・・。」
ルィンは攻撃の手段を無くす。
守ることは楽勝だが、攻撃が出来なければ永遠に決着がつかない。
(いや、その前に隙をだせばどうなる・・・?一発で死ぬよ・・・。)
ルィンの頭脳が動く。
倒す手段は----------