ダーク・ファンタジー小説 ※倉庫ログ

Re: 狂人の遊び 過去へ“終焉”の知らせを放つ刻 ( No.223 )
日時: 2011/01/16 21:26
名前: 月夜の救世主 ◆WABCAFs6Hg (ID: 07JeHVNw)
参照: http://ameblo.jp/pokemon19/

第92話「狂神は駆ける」

あの野郎--------白と黒の戦争を始めたのか!?
それは僕が開催し、全てを終わらそうとした最後の準備だったのに!!

僕は黒獅子にまたがり、走る、走る。
学校までほど遠いけど、アイツが最後の準備をしない内に行くんだ。
じゃないといままでやってきたことは全部水の泡。

(母さん。僕は反省してる。あれほど言ったのにね、狂人の遊びはしてはならない危険な遊びと。でも、もう遅いよ。気づけば最終段階さ。)

少し苦笑いを見せ、空を見上げる。
雲は動き、灰色の雲と化す。
太陽を遮り、風が吹く。

「あぁ、釈朱が彗星を落とせば・・・この空は完全に黒く染まるんだろうな。」

僕は黒獅子に「もうちょっと急げ」と声をかけた。
黒獅子はスピードをあげ、駆けて行く。
すると大きな学校が見えてきた。

「まさか--------。」

今おそらく、浅村たちが闘っていると思う学校。
あそこにいるんだ。
早く走ってくれ、さあ早く---------!



校門前についた僕は黒獅子を瓢箪に戻した。
すると大木にもたれる変な人がいた。
無視しようと思って、さっさと歩いていったら・・・

「あなたは運命を変えるおつもりですか。」

「何を言ってるんだい・・・君は。」

白い髪の毛で、変な服・・・それに黒子みたいに顔を隠している。
布には奇妙な目が刺繍されていた。刺繍と分かっていても睨まれているようで気味が悪い。

「運命の輪廻は変えてはならないもの。さあ、運命を変えるならここをお立ち去りください。」

「・・・君、何をするつもりなんだい・・・?」

「答えれば輪廻が崩れます。」

白髪の男は白い奇妙な形をした刀を取り出し、構える。
狂神は黒いナイフを取り出す。

「行くよッ!!」

「輪廻よ、廻れ・・・廻れ。」