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Re: 狂人の遊び 過去へ“終焉”の知らせを放つ刻 ( No.236 )
日時: 2011/01/21 18:05
名前: 月夜の救世主 ◆WABCAFs6Hg (ID: 07JeHVNw)
参照: http://ameblo.jp/pokemon19/

第100話「嘘つきは泥棒の始まり」

雷が落ち、黒薙の体は大量の電気が襲う。
雷も列記としたプラズマ。刺客は笑う。

「馬鹿だね。」

黒薙の体はピクリとも動かない。
体の皮膚は焼け爛れ、煙があがる。
刺客は後ろをさっと向き、無言で帰ろうとした。

「アンタ、名前は・・・・・?」

刺客は耳をピクリとし、恐る恐る黒薙に目を向けた。
笑っている。刺客の心臓が鼓動が大きくなる。

(どうしてだ?!アレだけ大量の電気を受けたのに-----------どうして!?)

「名前はッ----------!?」

刺客は体をビクッとさせ、下を俯きながら目だけ黒薙に向ける。

「北条 直希・・・・。」

黒薙は傷ついた体を痛そうにしながら、「ふぅん」と言った。
落ちた短剣を拾う。

「北条っていうのか。ふぅーん。名前も知らない奴に殺されて無言で立ち去られるのは嫌でね。これで、スッキリ闘える!!」

北条はもたもたしながら、手を前に突き出し、電子砲を出す。
だが、黒薙はひょいひょいと簡単に避けていく。

「遅いよっ!!」

短剣が北条の手首を切る。手は血を出し、ブランとぶら下がる。
これで、ちょっとは楽だろうと思い、一気に攻める。

「残念。別に痛くないよ。」

北条は目の前に来た黒薙の顔面に向け、電子砲を連続で出す。
黒薙は飛んで行き、岩にぶつかる。
吐血する。血は、白い雪に鮮やかに湿らせ淡い赤になる。
黒薙は、フッと鼻で笑った。

「嘘つきはいけないな。じゃあ、お前は泥棒か。」

北条は両手を前に突き出し、電力を貯める。
黒薙は岩肌から自分の体を離し、短剣を振り回す。

「逮捕しないとな-----------。」

北条の手から七色の電子砲が撃たれる。
黒薙は手をギュッと握る。すると、電子砲は弾き飛び、北条に電気が襲い掛かる。

「うああああっ!?な、なんだとぉっ!!?」

「フンッ。ごめんね、あたしも嘘付いてたみたいだね。自首しなきゃ。」

笑いながら苦しむ北条を睨みつける。

「死刑------------!!」

黒薙は北条の腹部を刺す。
北条はグプッといいながら吐血し、バタリと倒れた。
血は流れ、白い雪を赤く染める。
淡い赤ではなく、濃い赤。それを見て黒薙は笑う。

「あたしよりいい血してんじゃん。」