ダーク・ファンタジー小説 ※倉庫ログ
- Re: 狂人の遊び 過去へ“終焉”の知らせを放つ刻 ( No.247 )
- 日時: 2011/01/22 10:59
- 名前: 月夜の救世主 ◆WABCAFs6Hg (ID: 07JeHVNw)
- 参照: http://ameblo.jp/pokemon19/
第107話「最後の戦場へ」
異次元界から戻ってくる善の戦士たち。
場所は雨、風が荒れる廃墟の学校。
辛かった戦い。黒軍にもよい心があったことを戦士たちは思い出す。
レアリスは皆に言った。
「皆!ここまで来たんだから、泣かないで行こう!ね!」
「当たり前だよ!さあさあ、行こう!」
雪砂がガッツポーズをすると全員頷いた。
白も合流し、学校内へと入る。
爆発音が聞こえた。零と高木が闘っているんだと、皆思った。
だが、ここで怯えていたら今まで倒してきた黒軍たちの無念はどうなる。
黒軍たちの代わりに、自分たちが生きるんだ--------------。
釈朱たちがいるのは、3階の教室。
学校なので、そう広くないため一気に2階まで来た。
「もう少しだね・・・。」
三木が3階に続く階段を見つめながら言った。
あの親子のために行くんだ・・・。
「待て--------。」
廊下中に中年の男の声が聞こえた。
コツコツと3階から歩く音がする。
「ガ、ガルベル!!」
黒薙が、軍人の服を着た中年を指差し言った。
フンッと鼻で笑うガルベル。
「ここからは通すわけにはいかん。死にたければ闘え。」
「退いて下さい・・・。」
藍染が下を俯きながら、ガルベルに訴える。
「もう少しで・・・会えるんです・・・!」
「無理だ。」
「・・・なら!!!」
アイスソードを構え、襲い掛かる藍染。
だが、ガルベルの手にはマシンガンがあった。
ドガガガガガガガッ
連射する音がする。
「藍染ちゃん!!!」
雪砂が叫ぶ。
「大丈夫だ・・・・。」
幻道が黒いマントを靡かせ、藍染を持ち上げている。
雪砂は「ホッ」とし、幻道にピースする。
するとガルベルの体から大量の血が噴出す。
ガルベルは「何ッ!!」と小さな掠れた声で、倒れる。
その後にいたのは---------白だった。
「は、白ちん・・・すげぇ。」
「俺は、水を操れるからな。血だってれっきとした水だろ?」
顔についた血を拭き取る。
だが、ガルベルは鼻で笑った。
「面白い・・・。ならば・・・これでどうだッ-----!?」
ガルベルの体は黒い甲冑へと変わり、顔は黒い仮面へと変わる。
戦士たちに静粛が広がる。
「・・・釈朱からもらった、神の力ッ!!とくと思い知れッ!!」
白はチッと舌打ちをし、後にいる戦士たちに言った。
「行け!!!ここにいたら全員死ぬぞ!!!」
「白ちんどうするの!?」
「俺は-------------、コイツをぶっ潰す!!」
刀を抜き、構える。
そして、襲い掛かる。強大な鎧の騎士に---------。
戦士たちは走る。
最後の戦場へ------------。