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Re: 狂人の遊び 過去へ“終焉”の知らせを放つ刻 ( No.250 )
日時: 2011/01/22 11:55
名前: 月夜の救世主 ◆WABCAFs6Hg (ID: 07JeHVNw)
参照: http://ameblo.jp/pokemon19/

第110話「運命は途切れる」

体育館の扉がガチャッと音を立て、開く。
善の戦士たちが入ってくるが、目に入った光景が衝撃的だった。
高木の腹に嘴が刺さり、釈朱が零を見つめる。

零は入ってきた戦士たちを見つめた。

「お、お前ら・・・。」

黒薙が駆け寄り、「大丈夫か?」と手を握る。
零は静かに頷き、釈朱を見つめる。
戦士たちの群れから、藍染が出てくる。

「神牙!!」

釈朱に駆け寄り、抱きついた。
釈朱は驚いた様子を見せたが、その後優しい顔で言った。

「よく、来てくれたな・・・。」

「うんっ・・・。」

藍染の頭をなでる。零は、まだ恐怖で足がブルブルしているがよろめきながら立った。

「この戦争を終わらせる・・・とは、どういうことだ?」

藍染が釈朱の顔を見つめ、そのあと他の戦士たちも見つめた。
釈朱は下を俯きながら、

「もう、止めよう。俺さ、間違ってたと思うんだよ。神になりたかったのに、駄神として人間界に落とされた。俺を人間界に落としたのは、この世だって思ってた。だから、この世に復讐するって決意した。でも、俺・・・神じゃなくてもいい。人間界に居たい。」

「・・・ばね・・・め・・・様・・・。」

高木が掠れた声で呟く。
戦士たちは釈朱から目線を高木に向けた。
口がゆがみ、目は空ろになっている高木。

「屍・・・・姫・・・様。運、運命が・・・。」

「変わりましたか・・・。」

窓を割り、入ってくる男。
顔を黒子のように布で隠し、白髪の男。
手には、狂神がつかまれていた。

「きょ・・・狂神・・・!!」

零は狂神に呼びかける。だが、応答もない。動きもしなかった。
白髪の男は、ゆっくりと狂神を下ろし、釈朱の耳元で言った。

「運命を変えなさったんですね・・・。」

「・・・はぁ?」

釈朱は白髪の男を睨みつける。
男はバッと後ろを向き、しばらく歩き、立ち止まった。

「あぁ、屍姫様。変わったんだそうですよ。」









赤い稲妻が迸る。