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Re: 狂人の遊び 過去へ“終焉”の知らせを放つ刻 ( No.251 )
日時: 2011/01/22 12:20
名前: 月夜の救世主 ◆WABCAFs6Hg (ID: 07JeHVNw)
参照: http://ameblo.jp/pokemon19/

第111話「屍姫」

赤い稲妻は幻道たちが戦っている所まで届く。
赤く、眩しく、深い闇を感じるような光。
ガルベルはブルブルと震え始める。

「屍・・・姫か!?」

「は?しかばねひめ?」

玖我瀬は鉄パイプで殴りつけながら、聞く。
幻道たちも攻撃を止めた。

「屍姫が・・・来たと言うことは----------ッ!!」

「ごちゃごちゃうるせぇ!!!」

玖我瀬は亀裂の入っている鎧の腹部を思いっきり殴りつけた。
すると鎧は崩れていき、ガルベルの肌が見えてくる。
ベイルは銃を連射し、幻道はバズーカ砲を撃つ。

「ぐああああっ!!!」

大きな爆発を起こし、ガルベルは跡形もなく消え去った。
幻道たちは「うあぁ〜」と声を上げ、座る。
白は階段を見つめ、幻道たちに言った。

「なあ、幻道たち。先行っててくれ。」

と、笑いながら言った。
でも、幻道は許さなかった。

「いや、お前何しに行くんだ!?3階にゃ、釈朱もいねぇだろ!?」

「・・・行かせてくれ。俺の魂がそう言ってる。」

幻道は黙って立ち、ベイルらに「行くぞ」と言った。
ベイルは幻道と白を見、立ち上がって幻道についていった。
玖我瀬も一応、ついていった。

「よし・・・待ってろ。」












稲妻がやみ、出てきたのは黒い長髪の少女。
黒い着物を着、白い菊の花黄色い菊の花が沢山刺繍されていた。
少女は黙って、白髪の男の下へと歩く。

「エターナ。運命は変わったのか?」

「はい。」

「そうか、ならば・・・わしが手を下すのみじゃな。」

女は善の戦士たちの下へと歩き、立ち止まった。

「わしは屍姫。この世の運命を変えるもの。今までは良い運命だった実に楽しかった。だが、次は闇の運命を辿らせよう。」

「ど、どういうこと!?」

三木は屍姫に怒鳴りつける。
だが、無視し目を瞑る屍姫。
すると手を突き出し、素早く上へ上げた。

そうすると戦士たちはバタバタと倒れていく。
釈朱の胸に抱かれていた藍染も倒れる。
釈朱は驚いた様子で藍染を強く抱きしめる。

残った戦士は-----------零ただ1人。

「屍姫!!お前、何をした!!!」

「この者たちは、釈朱たちに殺められ死んだはずだった。だが釈朱は今心を改め、殺さなかった。本来なら、死んでいるはずなのじゃよ。」

「貴様ァァァァァァ・・・!!」

零は怒りの形相で刀を構える。
屍姫しか零には見えていないのか、一方的に屍姫に襲い掛かった。

「甘いですね。」

エターナは刀を取り出し、零を刺す。



零は突き飛ばされ、目を開けたまま動かなくなった。