ダーク・ファンタジー小説 ※倉庫ログ
- Re: 狂人の遊び 過去へ“終焉”の知らせを放つ刻 ( No.254 )
- 日時: 2011/01/22 21:19
- 名前: 月夜の救世主 ◆WABCAFs6Hg (ID: 07JeHVNw)
- 参照: http://ameblo.jp/pokemon19/
第112話「銃撃の神」
階段を駆け上がり、白はある教室に入った。
自分の勘が確かならばここに---------と思い、教室中探し回る。
何を探しているか、それはすぐに分かることである。
「・・・やっぱ、やられちまったのか・・・。」
白はガクリと肩を落とし、教室から立ち去ろうとした。
「探し物は・・・ここか・・・?」
と、教壇の中から金髪のポニーテール男が出てきた。
白はその男を見ると、そろりそろりと近づく。
「生きてた・・・のか、黒夜・・・!」
「まだ死ねねぇ。」
立ち上がって、白に歩み寄る。
だが白は何かおかしいと思った。
前よりか随分、感じが違うというか-------威圧感が尋常じゃなかった。
あ、そうか。
神の血を飲んで、成功したのか。
自分は失敗作で、もう水も操りにくくなっていたんだと黒夜を見つめる。
「なぁ、白。嫌な予感がして・・・気持ち悪いんだ。」
「嫌な予感-------?」
「あぁ、大事な人が------------いなくなりそうで。」
黒夜の予感は当たっていたかもしれない。
運命の変更はことごとく塗り替えられてゆく。
そして1人の青年も、死んだことになった。
体育館は静粛だった。
屍姫は両腕を大きく広げ、天井を見つめる。
「あぁ、次は暗闇の文明。悲しいことね。」
でも屍姫は、悲しいなんて思ってもいない。
こんなちっぽけな世。なくなっても文明は変わらない。
変わらないくらいの小さな小さな世。
屍姫はぐったりする釈朱を見つめながらこう言った。
「皮肉なものね。自分だってこんなことになるとは思わなかったでしょうね。恋人も死んじゃったから。ついには-----------。」
エターナは刀を取り出し、ゴルドーを斬り殺した。
嘴が刺さっていた高木が倒れる。
「ペットまで死んじゃったものね------------。」
いつかそうなるって思ってた。
こんな楽しくて、安心できて-------。
そんなこの世がいつまでも続くって思ってたけど・・・。
あぁ、やっぱりな。
柚梨、俺さ-----------。
もう、ダメかも。
ガチャンッ!!
荒い扉が開いた音がした。