ダーク・ファンタジー小説 ※倉庫ログ
- Re: 狂人の遊び 過去へ“終焉”の知らせを放つ刻 ( No.257 )
- 日時: 2011/01/22 21:59
- 名前: 月夜の救世主 ◆WABCAFs6Hg (ID: 07JeHVNw)
- 参照: http://ameblo.jp/pokemon19/
第114話「駄神の善意」
エターナの刀が、白い龍へと変わり、雄たけびを上げた。
体育館中響き渡り、白龍はエターナの横に立つ。
「さあ、行きなさい。」
白龍はもの凄いスピードで白達に襲い掛かった。
長く太い尾で白を叩き付け、青白い炎を吐く。
もの凄い熱さだ。なんとか、水で守ったがもう少し遅ければ丸こげだ。
さっきので骨は5箇所ぐらい折れたと思う。
黒夜は素早く走り、龍に向かって銃を連射する。
が、カキンといって弾かれてしまう。そうとう鱗も硬い。
白が重い体を持ち上げ、水の竜巻を作る。
「これで、どうだ!!」
水の竜巻は、白龍を巻き込むがだんだん強さは弱まり、普通に毀れてしまう。エターナは、呆れた顔で言った。
「残念です。」
白龍は大きな青白い炎の竜巻を作った。
もの凄く熱く、遠くで出来ているのにも拘らずもう火に当たっている感じだ。
「ここまでか!!」
「チッ-------!」
炎の竜巻はだんだん近づいてくる。
熱さも増し、顔が焼けそうだ。
そして、あと3mという距離まで近づく。
すると炎はピタリと止んだ。
なんだと思い、立ち上がると・・・
釈朱が前に立って、炎を止めていた。
黒夜は止めさせようと、一歩前に出るが熱くていけない。
温度差が激しい。釈朱は笑いながらこう言った。
「俺様は神の子だい!」
釈朱は手を大きく広げた。
「能力発動!!完全消去(クリアー)!!!」
炎は無くなった。白龍も、そして釈朱もいなくなった。
完全消去(クリアー)は、あまりにも強力なため1度しか使えない禁断の能力。使ってしまうと、自分まで消去される恐ろしい能力だった。おそらく誰かから盗んだのだろう。
釈朱最初で最後の-----------善。
武器を失ったエターナは驚きを隠せない。
武器が無ければ倒せない。
「くっ!!!」
白と黒夜は立つ。
武器を構え、屍姫とエターナをにらみつけた。
そして二人で叫ぶ。
「全ての罪を背負え!!!」
「それは、貴方方よ。」
屍姫は2人を睨みつけた。
それとどうじに2人の体から血が噴出した。
2人は黙って倒れ、もう何も喋らなくなった。
むしろ、息をしていないかもしれない。