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Re: 狂人の遊び 過去へ“終焉”の知らせを放つ刻 ( No.258 )
日時: 2011/01/22 22:19
名前: 月夜の救世主 ◆WABCAFs6Hg (ID: 07JeHVNw)
参照: http://ameblo.jp/pokemon19/

第115話「双子と親友」

あれ、生きてる?
なんとなく前が見える・・・けど、立てない。
そうか、いきなり血が噴出して・・・体中の神経を千切られたのか。
ハッ、惨いことすんのな。屍姫さんよ。

なぁ、零。
思い出してくれ。生きて無くてもいい。
できれば生きてて欲しいけど-------------。

俺たちの名前の由来。













俺たちはある、病院で大きな産声を上げた・・・らしい。
物心がついてなかったから、もちろん覚えてないけど。
まあ生まれてから、5年経ったかな。
幼稚園に入って、色々な友達と仲良くなれて・・・。

平和でよかったな。

それから5年後--------------。
俺たちは大きな軍に入った。
それはなんでか、えぇーと・・・思い出したくも無いぜ。

母さんが死ぬ前、俺たちこういうこと聞いてなかったか?



「母さん、俺たちの名前の由来ってなんなのさ。」

母さんは別に、考えた様子もしないでスッとこう答えた。



「悪をリセットする意味だよ。白は真っ白にする、零は0にするの。悪い人たちから、皆を守ってあげる・・・それが由来なの。」



だって。

でも、母さん。残念だったな。

俺たちは----------、悪いやつから皆を守れなかった。
それにもう、俺・・・もうすぐ母さんに会えるし。




この世は・・・もう----------。










白、俺も覚えてる。
そういうこと聞いたよな。
最初は全然分からなかったが・・・後々思い出せば分かる。

悪からみんなを守るか。
ハードルが高すぎだ・・・。名前にプレッシャー持つなんてな。
思っても見なかった。

なあ、白。
お前は忘れてるかもしれないが、俺は覚えてること・・・。
軍に入った理由を・・・覚えている。

復讐じゃない。
悪から皆を守るってお前は言ったんだぞ。
でも、軍に父さんと母さんを殺されたから・・・そんなこと覚えてないよな。









正直、お前らが入ってきたときは興味なんてなかった。
どうせヘッポコですぐ逃げ帰るかなって思ってたけど・・・。
間違ってたな、俺が。

結構辛抱強くて、驚いたぜ。
10歳にしてよ、下級隊員から一気に特殊部隊に入るなんてよ。
少佐の俺様だって正直驚く、驚く〜。

ライバル視もしたけど、直ぐに諦めたさ。
だって、お前らが強すぎたから。アハハ。









そんな思い出の会話話が聞こえてくる。
もうそうすることしか出来ない3人。
静かに、この世の崩壊は始まっていた。






(でも、そんなこと・・・させてたまるか----------ッ)