ダーク・ファンタジー小説 ※倉庫ログ

Re: 狂人の遊び 過去へ“終焉”の知らせを放つ刻 ( No.262 )
日時: 2011/01/23 19:15
名前: 月夜の救世主 ◆WABCAFs6Hg (ID: 07JeHVNw)
参照: http://ameblo.jp/pokemon19/

最終話「それぞれの道」

あれから1ヶ月経った。
妙な違和感にも慣れて、普通に友達と学校生活を送っている。
俺たちは、殺戮の道を外すため軍を辞めた。

あの五月蝿い大佐にも会わなくて済むし、嫌味な総司令官に会わなくて済む。清々した。
少佐のアイツも、辞めたらしい。面倒くさかったから・・・だとよ。

それに、俺たちの能力も綺麗に消え去った。
炎も操れないし、パンチ一発で壁にヒビさえ入らなかった。
もう、普通の人間か。

「おーい、浅村ぁー。」

俺の呼び止める男、黒い髪の毛をしている。

「はぁはぁ、一緒に帰ろうって言ったじゃないか。」

「・・・気色悪い言い方をするな。」

この黒い髪の毛の男、狂神・・・いや、高橋 琉聖。
この男も能力が一切無くなり、普通の神のハーフである。
若干、こんな風に気色悪い口調をするが・・・友達であることは間違いない。

「ねぇ、どう?久しぶりに勉強したからさ、違和感感じたよね。」

「別に・・・。軍に入っててもいやほど勉強させられたからな。平気だ。」

「ふぅん。」









一方、俺白のサイドはというと〜。
学校をサボって、黒夜とお散歩してるぞー!
だって、高校って義務教育じゃねぇだろ?だよな?じゃあいいじゃん。

「だからって、勉強しなくていいってわけじゃねぇぞ。」

黒夜は呆れている。
いいじゃん、俺の勝手だっつーの。
まあまあ、とにかく・・・普通に生活してるわけだ!
ひょんなことに、俺たちの刀もなくなっちまって・・・。

こりゃ、完全に普通の男の子かぁー。
モテないな、こりゃ・・・。

「てめぇーは最初っからモテねぇーよ。」

「いて、暴力反対ッ!」

「るせぇ。」










と、まあこういう風に戦士たちは羽を伸ばしている。
違う世界から来た者は、自分の世界に帰り、ここに住む者は家族に顔を合わせに言った。










夢だったようなあの時の思い出。
でも、本当なのだ。消しゴムでも消せない紛れも無い真実。
人々は普通に生活し、普通に楽しむ。





永遠に笑顔が見れるような世界。


それが、やっと訪れたのだ---------------


















狂人の遊び--------------------------------完