ダーク・ファンタジー小説 ※倉庫ログ
- Re: 狂人の遊び オリキャラ募集中 ( No.28 )
- 日時: 2010/11/06 21:33
- 名前: 月夜の救世主 (ID: 07JeHVNw)
- 参照: 社会見学楽しかったなぁー(´▽`)*
第11話「動き出す世界の破滅」
「おーい、狂神!だせぇーなぁ。オイ。」
釈朱が狂神をみて、嘲笑う。
狂神は釈朱をにらみつけた。
「どうにかしてくれよ・・・!」
「ひゃっはっはっは!そんじゃーよ、コイツやるよ。」
釈朱は狂神に黒い石を渡した。
狂神は不思議そうに持つ。
「まあ、もらっとくよ。それで?これをどうするんだい?」
「力を入れろ。」
狂神は言われたとおりにした。すると
術はたちまち解け、狂神は自由になった。
「さあ、黒薙・・・!待ってろよ・・・!」
一方・・・黒薙は狂神が出てきたことに気づいた。
三木や雪砂を影へと隠し、黒薙は堂々と出てきた。
「よっ、狂神。どうだい?縛られた気分は?」
「あぁ、とても嫌な気分さ!!次は、ボクの番だよ。」
そういうと、狂神は手を大きく広げた。
そこから黒い円盤が出てきた。
そして、その円盤を投げる。
黒薙は、驚いた感じで狂神を見る。
そして短剣をすばやく出し、円盤を切り裂いた。
通常なら、その円盤の切れ味は強くダイヤだって斬れるほどだった。だが、あんなにモロモロにされた。
狂神は驚きのあまり、固まってしまった。
「ど、どうして・・・!?あのブラックサークルは・・・なんでも斬れるはずなのに!!」
「ふざけてるのかい?狂神。あんた・・・ついさっきまで・・・力が全く違うよ?!」
黒薙は、今がチャンスだと思い瞬間移動して狂神の背後に回った。そして、背中を短剣で突き刺した。
「うわあああっ!?ど、どうしてだ?!いつもなら・・・いつもなら、こんなに痛くないのにッ!」
狂神の背中から赤い血が噴水のように噴出した。
黒薙は、おかしいと思った。
こんな短時間で神の力が弱まるはずがないと思った。
裏で何かされてる・・・
そう予想しているうちに、狂神はいなくなっていた。
「はぁ!またこうだ!あたしったら、隙だらけね。」
黒薙は腰に短剣をしまう。
三木たちに合図を送る。
そして黒薙は三木たちに聞いた。
「ねぇ、わかった?狂神のこと。」
「うん!力がめちゃ弱くなってたね?」
雪砂は三木にふる。
三木もうなずいた。
「神様があんな弱かったら、ダメじゃん。」
「注意したほうがいい。なんとなく嫌な予感がする。」
「ねぇ、彩佳から聞いたけどアンタらの目的。あたしも手伝わせてもらいたいんだ。そりゃ、面倒。でもこの世がなくなるよりかめちゃマシだよ。」
今のところ、仲間が大幅に減った。
白と黒夜はあっち側。
零と幻道と坂下は・・・行方不明にしておきたい。
ならこれはいい機会だと、黒薙は思った。
「ゴメンね。頼めるかい?」
「よろしくね!」
新しい仲間を引き連れ、世界を救うため長い道を歩み始める。
一方・・・釈朱たちは
「あっはっはっは!!うまくいったなぁ!!」
釈朱は涙を流し大笑いしている。
ガルベルは真顔で空を見上げている。
「ガルベル、あの黒薙たち・・・余計なことまたまたしそうだなぁ。世界を破滅に追いやるにはあいつらを消さないと・・・。」
「・・・まあ今は様子を見るべきだ。」
「かっ!尊重すぎんだよなーお前はよ。」
すると、屋上の階段から誰かが足早に上がってくる。
おそらく、狂神だろうと思った釈朱は・・・
「にげっぞ、とにかく別のとこに移動するぜ。黒薙たちも別のところ行ってるみたいだしよ。」
「・・・わかった。」
「よーし、ゴルドー!頼んだぜ!」
その掛け声と同時にゴルドーは鳴き、みるみる大きくなっていく。釈朱とガルベル、そして白と黒夜がゴルドーの背に乗る。
ゴルドーは大きく羽ばたき、天高く飛んでいった。
ガチャッ!
荒々しいドアの開いた音がした。
狂神は空を見上げる。
逃げていく、釈朱たちを見て怒りがこみ上げてくる。
「くっそ・・・!!アイツらぁ!!見つけたら・・・ブッ殺すからなああぁぁぁ!!」
その狂神の大声が空にこだまする。
狂神は黒いひょうたんの栓を取る。
そこから、黒い獅子が出てきた。
獅子神の黒獅子である。
漆黒の黒い毛をまとい、邪悪な鬣だ。
手や足から青い火が出ている。
狂神は黒獅子に乗り、地を駆けた。
第2章へ続く