ダーク・ファンタジー小説 ※倉庫ログ

Re: 狂人の遊び オリキャラ募集中  ( No.29 )
日時: 2010/11/06 23:30
名前: 月夜の救世主 (ID: 07JeHVNw)
参照: 社会見学楽しかったなぁー(´▽`)*

第2章 第12話「白い死神」

軍から脱出したあの日から3日。
誰とも会わない、静かな道路。
3人の女子は、その道路を歩く。

1人は巨乳の美女、三木 彩佳。
1人は鴉の化身、雪砂 彩。
1人は魔人の女、黒薙 故。

3人はひょんなことから知り合い、浅村 零の
目的を受け継いで、進行中である。
ただ、3日歩いても誰とも会わない。
やはり、人類はごっそりと狂神にやられたみたいだ。

「はぁはぁ・・・。疲れたね。そこのコンビニに行こうよー。」

「そうだね、ちょっと歩きすぎたよ。一休みしよう。」

3人は近くのコンビニに入った。
もちろん誰もいない。異様な静けさだ。
三木はチョコレートパフェを手に取って、ほおばる。
雪砂は100%のジュースを飲む。
黒薙は雑誌の情報を吸収している。
すると、誰かが入ってきた。

容姿は白い少し天然パーマ。白いダウンジャケット。白いスニーカー。白いズボン。白いボンボンのついたニット帽。目の色は水色と真っ白な小さな男子が入ってきた。
その男子は別に、黒薙たちがいることに驚きはせず、パンを取る。そして、食べている。
三木ははっとする。

「やっと会えたぞ、人に!あのーぼく?って、へ!?ちっさ!ええ?」

「『キミは参加者?』と聞きたいの?」

白い少年は三木を見上げる。
三木は苦笑いをしてうなずく。

「そうだよ。ボクは参加者。ここに死が近い人はいないみたいだね。」

そういうと、ジュース売り場のところへ行って
コーラを取り出し、一気飲みする。
黒薙は腕組みをして、白い少年に聞く。

「あんたは、何者だい?子供が参加者に選ばれるって・・・なかなかないよ。」

白い少年はゲップをする。
そして、黒薙を見上げて言う。

「ボクは死神の『水野 白月』。今回のゲームでたくさん魂を死界に送ろうと思う。お父さんから言われたんだ。いい機会だからって。」

どうやら、この子供は闘う気満々のようだ。
雪砂は水野に語り掛ける。

「あんた、闘わないほうがいいよ。この世がなくなるからねぇ。面倒でしょ?」

「この世がなくなろうが、僕の世界じゃない。なくなっても関係ないよ。いい機会だ。今から死界に送るよ・・・。」

そういうと、水野は自分よりはるかに高い白い鎌出した。そして、振り回し始める。
その鎌は振り回すたびに、店内は凍ってゆく。
そして、遊びのように滑っている。
するとたちまち消え、雪砂の目の前に現れた。

「よいしょっとぉー。」

水野は鎌を振り下ろす。雪砂はとっさに鴉羽で守る。
そして振り上げ、水野の首を蹴る。
水野はサッカーボールのように飛んで行き、
お菓子売り場に激突した。

「あいたた。お姉ちゃん、強いね。」

水野はキズ一つ付いていない。
雪砂は、驚く。

「何言ってんのよ、キミのほうが強いじゃん!」

水野は手を広げる。そこから青白い火の玉が出てきた
その火の玉は体を変えていき、骨の仮面を被った、黒マントの死神と化した。

「3対3ね。おもしろいじゃないか。」

黒薙は鼻で笑う。三木も刀を出し、構える。

死神vs女子軍団

闘いの火蓋が切って落とされた・・・