ダーク・ファンタジー小説 ※倉庫ログ
- Re: 狂人の遊び オリキャラ募集中 第2章更新 ( No.30 )
- 日時: 2010/11/07 22:59
- 名前: 月夜の救世主 (ID: 07JeHVNw)
- 参照: 土日ってどうして終わるのが早いの?orz
第13話「駄神の野望」
鎌と武器は重なり合う。
3人の女は息をはぁ、はぁと出している。
敵は死神。案の定強かった。
「なんなんだよ、コイツらは!」
雪砂は鴉羽をガチガチと噛む。
黒薙ははぁとため息をつく。
「あんたら、もうちょいと敵の行動パターンを見なさいな。それと、弱点もね。」
「ちょ、ちょ・・・!コイツらに弱点なんてあるの?」
三木はツッコミを入れる。黒薙は冷たい目で三木を見る。三木は「ごめんなさい。」と弱弱しく謝った。
黒薙は、短剣を指で起用にまわす。
「アイツらの弱点はね・・・。」
黒薙は一体の死神の方へ走り出す。
死神は鎌を構える。
スッと黒薙は一瞬にして消え、死神の背後に回り、死神の首元を殴る。死神はバランスを崩す。
その間に黒薙は死神の前に回り、心臓を短剣で突き刺す。
『グワァァァァッ!』
死神は苦しみの叫びをあげ、砂になって消えた。
水野は笑う。
「あははっ!お姉さん、頭良いね。死神の弱点は確かに、心臓というより魂だな。」
三木は刀を構え、もう一体の死神に接近する。
そして、黒薙と同じ事をしもう一体の死神を撃破した
雪砂は水野に接近する。
だが、水野は雪砂の顔面を蹴った。
「ボクはあんな下級死神じゃないさ。死神界の王の息子だ。そう簡単にいかないさ。」
そう言って、水野は白い鎌を持ち大きくジャンプする。狙いは黒薙だ。
黒薙の短剣と水野の白い鎌が重なり合う。
「ほーう。頭脳派のあたしを先に殺ろうってか。」
「その通りー。」
水野は黒薙の肩を使い、三角跳びし床に着地する。
手を開き、青白い小さな風を出す。
それは、たちまち大きくなる。
店内は凍りつくような寒さで覆われた。
「きゃ、寒い!なにそれー!」
三木はスカートを支えながら言う。
「凄いね、アンタ。ちょいとの間だけで雪の嵐を作ったなんてね。」
水野はその雪の嵐に近くにあったパンを入れる。
そのパンは、瞬きするほどの間で凍った。
水野はにんやりと笑う。
「これ、ボク投げちゃったらこうなるんだよ?」
「ハンッ!そいつぁ、困るよ。」
黒薙は腕組みをして、えらそうに言う。
三木は寒さで足が震えている。
「それじゃ、いっきまぁーす。」
水野は雪の嵐を投げる。
雪の嵐が進むたび周りの物は凍ってゆく。
黒薙は真正面に手を伸ばす。
その手から魔方陣が出てきて、黒薙たちを守る。
「ぐ!なんて力だい!ちょっとでも力を緩めるとこの守り壊れちゃうよ。はぁー、日頃から日向ぼっこしてないで魔法の練習しとくべきだったよ!」
すると、その雪の嵐は一瞬にして消えた。
それと同時に水野の悲鳴が聞こえる。
水野の首元には血が流れている。
「ぐ・・・はっ・・・!」
水野の白い服には赤い血がベットリと付く。
その白い服は見る見るうちに赤い服になっていく。
「はぁはぁ、もうちょっと強く蹴れば・・・よかったよ・・・。」
「ふっふ〜ん。面倒くさいヤツにはおしおきさ。」
水野の背後に鴉羽を持った、雪砂が立っていた。
黒薙は守りを解除する。三木は驚いた様子だ。
水野はよろめきながら、言う。
「ん?どうしたんだい?殺さないのかい・・・?キミ達も参加者なら・・・殺したほうがいいんじゃないのかい?」
黒薙は、ハンッと鼻で笑う。
「別に神なんて興味ないさ。あたしらはこの世の破壊を止めるだけ。この世の破壊を止めるにゃ、人を殺すのは厳禁さ。」
水野もそれを聞いて、鼻で笑った。
「人間というのは・・・もったいない生物だね。」
「この巨乳美女以外、人間じゃないよ?」
「き、巨乳って言わないでくださいよー。」
三木は困った顔で、黒薙を見る。
黒薙ははっはっはと大声で笑う。
気づけば、水野はいなくなっていた。
どこかへまた魂を求め、行ったのだろう。
3人の女たちは、この世の破壊を止めるべく
今日も歩く。神が決める運命を。
一方、とある廃墟の学校。
そこには、軍服をまとう白髪の男性と、
髪の毛が左右違う、素足の男、
そして、下部の男が2人。
釈朱という神の子は上司を裏切った。
そして、その下部に就くのがその3人である。
軍服をまとう、ガルベルは釈朱に聞く。
「もう一度聞く、貴様の目的は・・・。」
「だぁぁぁぁ!何回聞くんだよ、バーロー!てめぇは頭が逝った、狂神みたいな野郎か?アァ?終いには殺っちまうぞ!」
「・・・まだ逝きたくはない。私の目的を達成したい。」
ガルベルは冷静に答える。
釈朱は怒鳴り散らしたが、あとから笑って答えた。
「狂神とは違うんだよ、俺のプロジェクトはよ。世界も、物も、宇宙も・・・この世に存在するもの全てをブッ壊すことだぜ!わかったかぁ!?」