ダーク・ファンタジー小説 ※倉庫ログ

Re: 狂人の遊び オリキャラ募集中 第2章更新  ( No.34 )
日時: 2010/11/12 20:14
名前: 月夜の救世主 (ID: 07JeHVNw)
参照: 皆さんお久しぶりー^^

第14話「罠」

コンビニを離れてから、1時間経った。
長い道路を歩く。だが車はみな止まっている。
全ての物の時が止まり、力の無い者は死んだ。
孤独な世界。まさに世紀末である。

だがそんな世紀末を打ち壊そうとする者がいる。

「あいててて・・・。顔がいたーい。」

「顔面蹴られたモンねー・・・。」

コンビニの死闘の末、勝利の道を歩いた3人。
黒薙は手をあごに当て、作戦を練る。
他の2人は私語。

「はぁ!あんたら!あたしにばっか頼らないで少しは自分たちで頼んだらどうなんだよ!」

黒薙は困った顔で怒鳴る。
すると私語はピタリと止む。不思議だ。

ガサガサッ!!

何か音がした。
三木はすかさず、手に刀を構える。

レストランのガラスから無数の魔物が出てきた。
唾液を垂らし、いかにも標的は黒薙たちだ。
1体が襲い掛かるとその他の魔物たちも襲い掛かる。

だが、数が多いだけ。
力は弱い。黒薙は短剣を余裕に振り回しなぎ払う。
三木と雪砂もサポートする。

「へっへ〜ん!余裕だよっ!面倒くさいけど。」

「まあ、いいじゃない!ウォーミングアップ!」

魔物は血しぶきを上げ、次々に倒れていく。
だが、数が多いと困る事だってあった。
余裕の代わりに数が多すぎて疲労が溜まる。

さすがの黒薙も息切れしだす。
倒しても倒してもきりが無い。
雪砂が思い切って、魔物たちを飛び越える。

「ちょっと、雪砂っ!どこ行くんだい!?」

「あたし、気づいた。レストランが怪しいよ。だから、見てくる。」

雪砂は魔物たちの頭上を飛び越えていく。
黒薙は「はぁ〜ぁ。」とため息をしてまた倒していく
三木はなんとなく嫌な予感がしたが、雪砂なら大丈夫だと思った。

一方、雪砂は・・・

人の波ではなく、魔物の波である。
人間ならともかく、魔物である。気持ちが悪い。
魔物はとっさに雪砂に気づき、襲い掛かる。
だが、雪砂は弱くない。簡単になぎ払う。

「へっへーん!!楽勝なんだよっ!」

そういって、また飛び越える。
すると、青白いトンネルのようなものから
魔物がどんどん出てくる。

「こ、これか・・・。よし、壊しちゃおう!」

雪砂は、鴉羽を振りかざし魔物をジャンプ台にする。
すると、穴からガルベルが後で手を組んで出てくる。
雪砂はそのままガルベルに突っ込む。

「・・・さらばだ。」



バーーーンッ!



レストランに銃声が鳴り響く。


だが、その銃声は外には聞こえなかった。


魔物の鳴き声などでかき消されてしまったのだから。