ダーク・ファンタジー小説 ※倉庫ログ

Re: 狂人の遊び オリキャラ募集中! ( No.47 )
日時: 2010/11/14 22:17
名前: 月夜の救世主 (ID: 07JeHVNw)
参照: 朝のコーンスープはめちゃうまし。

第20話「都会の眠り姫」

さっきは少し田舎だったが次は大都会。
大きなデパートなどが立ち並ぶ。
人がいれば、普通なのだが・・・人っ子一人いない。

ハッキリ言って気味が悪い。

黒薙は辺りを見回す。
少し警戒しているようだ。
三木は黒薙に問いかける。

「どしたの?何かいるの?」

「あぁ、いるさ。でもどこかはわからない。」

偶然ある街路地に通りかかった。
すると、ある少女が眠っていた。
幻道はそれを見つけると、黒薙たちを呼ぶ。

「おい、見ろよ!女の子が1人寝てるぜ?」

「あ、ホント!ここじゃ危険だし・・・。」

幻道はそっと近づく。
すると、腕から血が飛び散る。

「う、うあああ!?」

幻道の腕に、大きなが噛み付いていた。
ワニぐらいの圧力だろうか。
もがいても離さない。

すると、眠っていた少女がバッと起き、

「こら!何やってんのよ!!離しなさい!!」

すると素直に狼は腕を離した。
幻道は息をもうろうとさせる。
少女は急いで、幻道に駆け寄る。

「す、すみません!ウチのアスターがご迷惑を!」

少女は、幻道の手に向けて光を放つ。
すると幻道の腕の傷口は治まる。

そこで見ていた三木たちは拍手をする。
幻道は腕を見て、それから狼を睨みつける。

「おい、てめぇ。いきなり何すんだ!!」

「さっきは噛み付いたりしてごめんよ。敵だと思ったんだ・・・。」

三木と雪砂は驚く。

「ちょっと、狼が!」

「喋ったねッ!すご〜い!!」

黒薙は腕組みをしてしかめっ面をする。
少女は何度も頭を下げ、謝罪する。
幻道も心が折れ、許すことにした。
それより、疑問がある。

どうして寝ていたのか。
幻道はそのことを少女に聞く。

「あぁ、3日ほど前にあたしたち散歩してたの。それでこの都会を歩き回ってたんだけど・・・いきなり煙のような溜まり場に迷い込んでしまって。するとたちまち体から血が噴出して。頑張って煙から出ようと思って、もがいてココまで来たの。なんとかキズは治癒できたけどね・・・。」

幻道は「ほ〜う」と相槌をうった。
次は黒薙が問いかけた。

「あんたらは、何者だい?ただモンじゃなさそうだけど・・・。」

すると少女は少し動揺したがそのあと答えた。

「わたしたちは・・・その、あれだよ!森に住んでて、木の実採取とかしてたらこんな大きなところに来ちゃってて!ね、アスター!」

狼はコクと小さくうなずいた。
三木たちは「へぇー」と言って自己紹介をする。

「あたしは、三木 彩佳!よろしくね!」

「あたしは、雪砂 彩!よろしくね〜。」

「あたしは、黒薙 故。よろしく頼むよ。」

「俺は、幻道 裂。よろしくなぁ〜。」

少女は一人一人の自己紹介を聞くと自分を名乗る。

「わたしは、レアリス・ポリアンサス!それでこっちの大きな子はアスター!わたしの友達だよ。よろしくね!」




一方、廃墟の学校。



「へぇ。新しい仲間が増えてるね。あっちにも。」

釈朱は目を瞑りながら、言う。
ガルベルは相変わらず、無表情を保つ。

「まあ、あっちが増えようとこっちも一緒。だってこっちにも仲間が増えたんだし・・・!」


釈朱側にも仲間が入ったようだ。

恐怖はまた増えた。






はい、ここで今週の更新は終了です!
次回の更新は来週の土日です!
申し訳ありませんが、土日までお待ち下さい。

それではみなさん、また来週お会いしましょう!
おやすみなさい。