ダーク・ファンタジー小説 ※倉庫ログ

Re: 狂人の遊び オリキャラ募集中! ( No.56 )
日時: 2010/11/21 10:59
名前: 月夜の救世主 ◆WABCAFs6Hg (ID: 07JeHVNw)
参照: 朝は寒いぜ。鬼畜すぎるぜ・・・;;;

第21話「黒の刺客」

釈朱は鮮やかな青い空を見て、キッと睨む。

「ケッ。こんな青い色、見てて虫唾が走る。さっさと真っ黒い色にしてやりてぇよ。」

そんなことを言って、ひねくれる。
その後、「まあいいか」という表情になった。
ガルベルは無表情のまま釈朱に目を向ける。

「あれか・・・。」

「そうだ、あれだ。黒の刺客だッ!」

悪意に満ちた声が学校の廊下にこだまする。




一方、大都会のど真ん中。



人々はいない。



いるのは5人と1匹。




レアリスが黒薙に聞く。

「ねぇ、あなたたちはどうしてここに?」

黒薙は答えようとしたが、横から三木が出てきて答えた。

「あのね、アタシたちは世界の崩壊を守るためにここにいるの。今こうしているのはあたしたちと、世界の何人か・・・。それを戦わせて人々を減らし、人類を滅ぼそうとしてるヤツがいるんだ。」

レアリスは顔を下に向ける。
さっきまで元気がよかったが一気に冷める。
雪砂はレアリスの肩をポンッと叩く。

「大丈夫!あたしたちで守る!絶対守る!今、ネガティブなこと考えてたら生きられないよ!」

雪砂はレアリスを励ます。
すると安心したようだ、レアリスも微笑む。
するとさっきまで静かだったアスターがうなりだす。

黒薙は周りを見渡す。

幻道は感づいた。何かいると。

すると、大きな風が吹く。
その風は周りに止まっていた車を吹き飛ばすほど。
黒薙は足を踏ん張り、飛ばされるのを防ぐ。
だが少しでも力を抜けばもう何処に行くか分からない

すると、レアリスとアスターが飛ばされる。
悲鳴を聞き、三木はレアリスの腕を掴む。
だが、足が地面に届かずそのまま飛ばされてしまった

幻道が叫ぶ。

「もう、ダメだ!足が死ぬ〜〜〜ッ!!!」

その一言言った後、幻道も飛ばされてしまった。
黒薙は小さく舌打ちをした。
すると風はピタリと止む。
雪砂は放心状態だ。

黒薙は腕組みをする。

「チッ。そういうことか。」

雪砂は我に返り、黒薙を見つめる。

「あたしらをバラバラにさせたのさ。そうすりゃ襲いやすいからね・・・。」





一方、廃墟の学校




釈朱は窓を見ながら大笑いをしている。
すると、スッと黒いフードを被ったマントが現れる。
釈朱はそれに気づき、笑いながら言う。


「ご苦労さん。お手柄、お手柄ぁ〜。」

釈朱は大きな拍手をする。
フード黒マントは無言のまま立ち去る。

「まあ、今はとにかくあまり襲わせないようにしよう。様子をじっくり観察しながら態勢を立てるぞ。」






とある、大きな森。





レアリスとアスター、三木が歩く。


レアリスは周りを見渡す。
アスターはレアリスを警備しながら歩く。
三木は、不安そうに口を開く。

「ねぇ、ここ何処?」

するとレアリスは「待って」と言って立ち止まる。
目を瞑り、空に語りかける。

「ここはどこなの?教えて。」

三木はその神秘的姿をジッと見つめる。
すると、レアリスはパッと目を開く。
三木は聞く。

「なに、さっきの・・・。」

「あぁ、あれはね。お星さまに教えてもらったの。」

レアリスは空を指差す。
空はすこし夕焼け空。そして一番星が一つ。

「それで、ここは「水色の森」。夜になると、草木が水色に輝くんだって。」

三木は「へぇ!」と相槌をうつ。


空はだんだん青黒くなる、夜の始まり。

危険な影が追い詰まる・・・。