ダーク・ファンタジー小説 ※倉庫ログ
- Re: 狂人の遊び オリキャラ募集中! ( No.67 )
- 日時: 2010/11/28 21:18
- 名前: 月夜の救世主 ◆WABCAFs6Hg (ID: 07JeHVNw)
- 参照: いやー・・・PCができるってマジ嬉しいw
第22話「聖地の谷」
寒い。
ひんやりと冷たい。
白いものが俺に吹く。
幻道はパッと目を覚まし、飛び起きる。
頭を抱え、ふっと周りを見渡す。
そこらじゅう雪景色。真っ白だった。
幻道の体には大量の雪が付いている。
「はぁ〜あ、どーりで寒いと思ったぜ。」
そういって、雪を払う。
吹雪が吹き、前が見えない。
こんなに寒かったら、体の体力も時間の問題だ。
「はぁー!最悪だぜ!寒いしよ・・・独りだし。あ、独りは慣れてるか・・・。」
そんな独り言を呟いて、どこか遠くへ歩く。
すると、大きな山にたどり着いた。
今まで吹雪だったのに止んだ。
「かぁー、不思議だな。なんかあんのか?」
と、山を見渡す。すると、洞穴のようなものがあった。幻道は興味を示し、その洞穴に入っていく。
すると、木で作られた祠があった。
地蔵の目の前に、みかんが供えられていたので丁度いいと思い、盗って剥いて食べようとした。
すると、そのみかんはフッと消えた。
幻道は驚きを隠せないでいる。
「ありっ?罰が当たったかぁ?」
そう言って、頭を掻く。
他にも食べ物がないかと、探してみる。
すると、祠の裏に林檎があった。
「うおっ、これまたラッキー。雪に冷えて美味しくなってるだろう・・・。」
幻道は林檎をかぶりつこうとしたとき、また消えた。
幻道は間違えて、自分の親指を噛んでしまった。
「ぐわぁ!いってぇ・・・。な、なんでだ?ここにゃ神様がいるのか?」
「神様じゃない、わしがいる。」
すると雪景色の中からうっすらと修道服を着て、座布団に座る老婆が現れる。幻道は目を大きく開け驚く。
「ばばばばば・・・ばぁちゃん!?」
今までの幻道とは思えない、声をあげる。
しりもちをつき、それはまるでおびえる子供。
その老婆は、声を張り上げて怒る。
「この、千恵ばあちゃんがその行為を許すはずないじゃろう!馬鹿者ッ!!」
「ひ、ヒィィィィ・・・!」
幻道は耳を塞ぎ、祠の隅にうずくまる。
しばらく経ち、幻道は祖母に聞く。
「なんで・・・ばぁちゃんが・・・。」
「おばあちゃんはね、お前を助けに来たんだよ。お前は人を殺そうとする・・・。わしはそれを思うと心がもの凄く痛むんだよ。」
「・・・余計なお節介はやめてくれ。」
「お節介がおばあちゃんの仕事さ。」
すると、祠が青く光りだす。
幻道は戦えるように構える。
だが、千恵は「やめなさい」と言う。
すると、舌打ちをして構えるのをうやめる。
祠は左に動く。すると、洞窟が現れる。
「なんだ・・・ここは・・・。」
「ここは聖地の谷。山に出来た、聖地の遺跡さ。神が祭ってあるんだよ。だが、おかしいねぇ。どうして勝手に開いたんだろう。」
「おい、ばぁちゃん!行ってみようぜ?ばぁちゃんも俺の目的ぐらい知ってるだろ?」
「はぁ、当たり前さ。祖母が孫のこと知らないでどうすんだい。その代わり、ここはばぁちゃんに指揮を任せなさい。いいね?」
「はいはい、わかった。そういうと思ったよ。」
2人はその洞窟へ入る。
そこは、ある手がかりが見つかる洞窟だった。