ダーク・ファンタジー小説 ※倉庫ログ
- Re: 狂人の遊び オリキャラ募集中! ( No.70 )
- 日時: 2010/11/28 22:28
- 名前: 月夜の救世主 ◆WABCAFs6Hg (ID: 07JeHVNw)
- 参照: いやー・・・PCができるってマジ嬉しいw
第23話「聖地の遺跡シナイ」
コツコツと歩く音が聞こえる。
蝙蝠がキィキィ鳴き、バサバサと飛んでゆく。
雪解け水はポツポツと落ちる。
中は予想以上に寒く、普通の人間なら数秒で凍死してただろう。変な像は凍り、地も凍る。
予想して、氷点下−50以下と思われる。
「ばぁちゃん、寒くないか?」
「何言ってんだい、寒くないよ。お前がいるだけで温かいよ。」
「うっ・・・そりゃどうも。」
幻道は少し照れ、歩く。
すると、奥に行き止まりがあった。
幻道はしたうちをする。
「チッ!いいトコだったのによ!行き止まりかよ。」
すると千恵は首を横に振る。
幻道は不思議そうに、千恵を振り向く。
「そんなはずはない。きっとある。これは問いかけさ。よく頭ひねって考えないと。」
幻道は周りを見渡す。
すると、銅像に書かれている古代字に目をつけた。
「なんて書いてあるんだ・・・これ。」
千恵はジッと目をこらす。
すると解かったかように、目を大きく開ける。
「おお!?わかったのか?」
「大体はね。西に50だとさ。」
「西に?」
西はペガサスの銅像だった。
幻道はペガサスを触る。
すると緑色に光り、西の扉が開く。
そこはペガサスの銅像がずっと並べてあった。
幻道は思わず、「えぇ!?」と声を上げる。
だが千恵は冷静だった。
「はぁ、裂。これは問題だよ。クイズだ。これに全部正解するんだ。」
「ふ、ふぅーん。」
とにかく、ペガサスの像が永遠に続く間へと入る。
しかし、西に50とはどういうことなのだろうか。
並ぶ、ペガサスになにかあるのか?
すると千恵は立ち止まる。
「ばぁちゃん?」
「裂、ばぁちゃんわかったよ。」
「え!?ホントかよ!っでなんだよ?」
「なんでペガサスの像を触ったら開いたか。それは、ヒントをペガサスとわからせるため。それでこの間が開いた。そこにはこのように、ペガサスの像がこんなに並んでるわけだ。それと西に50。普通に50歩歩いても、意味が無い。だってペガサスが関係してないから。ペガサスに関係して西に50。」
幻道は首をかしげる。
意味がわからなさそうだ。
千恵はため息をつく。
「いい歳して、こんなこともわからないのかい?しょうがないね、正解を言ってあげるよ。正解は、50番目のペガサスさ。」
幻道は「ほお!」と言ってうなずく。
千恵は座布団のスピードをあげる。
「さあ、行くよ。」
しばらく経ち、50番目のペガサスにたどり着く。
幻道は50番目のペガサスに触る。
すると同じように、緑色に光り扉が現れる。
扉を開け、次の間に入る。
すると、壁いっぱいに古代字が書いてあった。
幻道は「うえっ!」と声をあげる。
幻道にとってこういうのは苦手のようだ。
すると千恵は、幻道の頭に手を乗せる。
「ばぁちゃんがしたげるよ。あんたは昔から勉強は苦手じゃからな。」
千恵は壁に手を当て、目を瞑る。
静かになる。
すると、目を瞑ったまま千恵は口を開く。
「全ての神よ、全ての力よ。力なしにこの難を超えられんとし、今力を貸してください。天の力、地の力、草花の力、火の力、水の力・・・ここに今集まれ。」
すると、壁は上に上がっていく。
幻道は「おおっ!」と歓声をあげる。
その壁が全て上がる。
すると、そこは最深部のようだった。
幻道は「ふぅ」とため息をつく。
その最深部に入る。
そこは、いろいろな神の銅像があり古代字が書かれている壁もある、神聖なる場所だった。
さらに奥へ行くと、青い石が置いてあった。
すると、そこには少女が青い石に手を伸ばしていた。