ダーク・ファンタジー小説 ※倉庫ログ

Re: 狂人の遊び オリキャラ募集中! ( No.71 )
日時: 2010/11/28 23:17
名前: 月夜の救世主 ◆WABCAFs6Hg (ID: 07JeHVNw)
参照: いやー・・・PCができるってマジ嬉しいw

第24話「亡神の願い」

大都会に残された、雪砂と黒薙。
仲間が何処かへ飛ばされ、途方にくれていた。
とにかく歩こうと、歩いているのだが何もない。

「はぁ、どうしよ・・・みんな・・・。」

雪砂がいつもは口にしない言葉を放った。
黒薙は、雪砂の頭をなでる。

「大丈夫。あたしがいる。さぁ、どこかに新しい親玉がいるかもしれない。」

そう励ましてもらえると、雪砂は断然やる気が出る。
雪砂はニコッと笑い、走る。

すると、今まで大都会だったのがいきなり空気が悪くなり、ゴーストタウンのようなところへたどり着いた

雪砂は体をふるわせる。

「な、なんなの・・・ここ。」

「・・・ここは、昔の街だね。ほら。」

黒薙は掲示板に張ってあった、新聞をちぎる。
そこには、昭和30年発行と書かれてあった。

「・・・ホントだ。」

すると、白い煙がこっちに近づいてくる。
雪砂は驚く。

「ひ、ひいい!お、お化けぇ!?」

「落ち着きな、雪砂。」

その煙はだんだん人の形になってゆく。

髪の毛は長く、白く薄いローブを着た女性の形になった。

「驚かないで下さい。私は・・・死んだ神、亡神です。」

「え、神様ぁ?ったく、驚かさないでよ!面倒くさいなぁー。」

「・・・雪砂、神様だよ・・・言葉を慎みな。」

「いいですよ。私はもう死にました。ですからもう神じゃありませんの。私はエイレーネー。平和を司る神でした。ですが、狂神に100年前に倒されてしまいました。私は平和を脅かす、狂人の遊びを決して許しませんでした。ですが止むを得なく・・・。」

エイレーネーは下をうつむく。
すると黒薙は、口をあける。

「エイレーネーさん、今は狂神じゃない。他の誰かなんだ。」

「えぇ、承知してます。名前は釈朱 神牙。親が神です。ですが、親に駄神とされ、この人間界に落とされたのです。それを深く妬み、この世を滅ぼそうと、狂神の様子を伺い、狂神の計画を壊し乗っ取ったのです。」

「そうだったの・・・。」

今の真実を知る、黒薙と雪砂。
するとエイレーネーの体が透けていく。
時間が無くなって来たようだ。

「私はずっと待ってきました、平和の危機を救う者を。そしてやっと見つけた・・・。お願いです・・・私の代わりに、この世を救ってください。私はもうなにもできない・・・。私は、天で見守ることにします・・・。」

そう言うと、エイレーネーは消えてしまった。
黒薙は拳を強く握る。

「そうかい、こりゃ神様に頼まれちゃ断れないね。行くよ、雪砂!覚悟はいいね?」

「もっちろん!」

神の願いに答えるべく、動き出す。
この世を救うために・・・。