ダーク・ファンタジー小説 ※倉庫ログ

Re: 狂人の遊び オリキャラ募集中! ( No.77 )
日時: 2010/11/29 21:51
名前: 月夜の救世主 ◆WABCAFs6Hg (ID: 07JeHVNw)
参照: 今日は振り替え休日だぁー!

第28話「魔の森の親玉 赤い悪魔」

雄たけびが聞こえる。
するといきなり木々が燃え出す。
アスターが「グルルッ!」と威嚇する。

すると薄暗い森の奥から赤い何かが近づいてくる。
それが近づくと草木は燃え、灰になっていく。

「おっやぁ〜?こんなとこに、グルメがっ!丁度よかったんですよぉー、お腹へってて。」

炎のように、モヤモヤとし形は悪魔。
ツノは生え、悪魔独特の尻尾が生えてある。
そして手や足は尖がってあり、キバもあった。

三木が刀を構える。

「おっほーぅ!これは、これは・・・私に挑戦しに来たのぉ?」

「いや、あんたが邪魔するなら真っ二つに斬るよっ!」

「おおぉ、怖いですねぇ。ただ、そういう女の子は肉厚がジューシーで歯ごたえがありますからネ。美味しいでしょうね、ホッホッホ。」

三木は、舌打ちをする。
かなりイライラしてるようだ。
こういう性格は苦手らしい。

すると、奥からレアリスが三木の肩をポンッと叩く。

「わたしがするよ。」

すると、睨みを利かせ杖を構える。
すると赤い悪魔は笑う。

「アナタのような弱弱しい人が来ちゃってもOK?ワタシを馬鹿にしてもらっちゃ困るんですよー。でも、わざわざ・・・。」

「うるっさい!!」

赤い悪魔の話は途中で途切れる。
レアリスが叫んだからである。

「あなた・・・燃やしたでしょ?」

「えぇ、邪魔ですもの。燃やさしていただきました。」

「・・・なんてことを!!」

レアリスは杖を突き出し、呪文を唱える。
すると、杖の先に電気の塊が集まる。
どんどん大きくなり、そして放出させた。

それは、とても速く一瞬で赤い悪魔に直撃した。
悪魔は声を張り上げ、苦しむ。

「うおおおおぅ!!!まぁ!!乱暴な女の子ッ!!!ワタシもう、怒っちゃいましたよッ!!」

そういうと、赤い悪魔は散らばり、そのチリは一斉にレアリスにくっつく。

レアリスは苦しい顔をする。
三木とアスターはチリに襲い掛かろうとするが、

「いいんですかぁ?ワタシを攻撃すれば彼女にも傷が!!フッフッフッフッ!!」

アスターは、「チッ」としたうちをする。
三木は何も出来ずにいるので悔しい表情を浮かべる。

レアリスは心で叫ぶ。

(助けて・・・だれか!!お願い・・・!!)

すると、リボンが眩い光りに満ちる。
悪魔は叫び声をあげ、どんどん消えてゆく。
三木とアスターは光りをさえぎる為に顔を隠す。

光りは消え、レアリスが倒れていた。
三木とアスターは駆け寄り、呼びかける。

「ねぇ、おーい!レアリス!!おきて!!」

「レアリス・・・起きてくれ!ボクは1人じゃやだよ。」

するとレアリスの目はうっすら開き、バッと起き上がる。三木とアスターは「ホッ」と安心する。

三木は何があったか、レアリスに聞く。

「え・・・っと。助けて!って思ったら助けてくれたの・・・皆が。」

「へっ?皆?」

「うん、わたしたちの星の皆が。」

「すっ、すっご〜!!」

レアリスは服の砂を払い、立ち上がる。
ふと、左を見ると・・・

海があった。
それに、向こう側には街だ。

三木とアスターに教える。
そして、3人は海のほうへと走った。

よく見ると、向こう側の街はあの大都会だった。
もしかすれば、黒薙たちがいるかもしれないと三木は思う。ただ、どうやって海を渡るか。

木を使うわけにはいかない。
レアリスが怒るに決まってる。
泳ぐわけにもいかない。

さて、どうするか・・・と思っていたら
浅瀬に赤髪の青いスーツを着た男が倒れていた。