ダーク・ファンタジー小説 ※倉庫ログ
- Re: 狂人の遊び オリキャラ募集中! ( No.80 )
- 日時: 2010/11/30 17:53
- 名前: 月夜の救世主 ◆WABCAFs6Hg (ID: 07JeHVNw)
- 参照: 時間が空いたので、一応更新しときます。
第30話「殺人虫」
寺から歩き、今は田舎から普通の街にたどり着く。
おそらく、お台場と思われる。
人がにぎわってて当たり前の場所が静かで気味が悪い。
広い道をコツコツと歩く3人。
1時間ほど前、有力な情報が坂下から聞いた。
零は生きていること、妙な老人に助かったこと。
零が生きててよかったと、雪砂と黒薙は思う。
「はぁ、広いねー。しっかし、零はどこにいるかなぁ?」
雪砂はさっきまでネガティブだったのに、
ものすごく上機嫌になっている。いつもの雪砂だった。
その光景をまじまじと見下ろす黒い影。
黒の刺客の一味だ。
なぜここに黒の刺客がいるか?
それは1時間ほど前のことだった。
いつものように、机に座る釈朱に命じられた。
「おい、お前。今寺にいる奴を偵察しろ。できれば、お手並み拝見しとけ。」
と、いう風に命じられたのだった。
黒の刺客はスッと手を出す。
すると、手のひらから黒い大量の虫がゾワゾワ出てくる。虫は、下に落ち黒薙たちに襲い掛かる。
「キャアアアァァァ!!何よ、コイツら!」
「し、知らないよ!さっさと、倒すよ!」
騒いでいる3人を「クックック」と笑う黒の刺客。
それを見て、消えて行った。
坂下は、ナイフを伸び縮みさせなぎ払う。
だが虫は一瞬にして集まり、盾のように硬くなる。
ナイフは「ガキンッ」といって、跳ね飛ばされる。
「・・・ただものじゃありませんよ。」
「ああ、わかってるさ。あたしの知識の中にはこんな虫はいないよ!!」
いくらなぎ払っても、武器を振り回しても
普通に受けられて、飛ばされる一方だった。
そして、ずっと防御体制だった虫たちは
集まり、大剣へと姿を変える。
それは、本物の様に鋭く、周りのものは全て
切り裂かれる。
「そ、そうか・・・!わかった!」
黒薙は、短剣を構える。
「アイツラはわざとアタシらに攻撃させたんだ。攻撃をすればするほど、攻撃した分その力を吸収したんだよ!今あいつらの攻撃力はあたしら以上だよ!」
虫たちは、大剣を振り回す。
なんとか避けられてるが、疲労がたまる。
「くっ・・・。」
坂下が倒れそうになった、その時
大剣が振り上げられる。
(ここまでですか。)
坂下は心の中で、諦める。
すると大剣は真っ二つになった。