ダーク・ファンタジー小説 ※倉庫ログ

Re: 狂人の遊び オリキャラ募集中! ( No.81 )
日時: 2010/11/30 18:15
名前: 月夜の救世主 ◆WABCAFs6Hg (ID: 07JeHVNw)
参照: 時間が空いたので、一応更新しときます。

第31話「記憶喪失の男」

「ねぇ、大丈夫!?」

浅瀬に倒れている、男をゆする三木。
ゆさゆさとされている内に、目を開けた男。
赤髪をボリボリと掻き、周りを見回す。

「おい、ここはどこだぁ〜?」

「え、ここは魔の森っていう危険なとこ!キミ、よくここで寝てられたね・・・。」

男は、砂を払う。
三木は質問する。

「ねぇ、あなた・・・名前は?」

「・・・名前?・・・なんだった?」

「へ・・・?」

この男、どうやら記憶喪失らしい。
顔をしかめっ面にし、頑張って思い出そうとしても
思い出せない。と、いう顔を浮かべる。

「にしても、困ったなぁ。どうややって出ようかな?」

三木は、遠い東京の見る。
すると赤い髪の男は、「おっ」と声を上げる。

「ちょっと、思い出したんだけどよ俺はパイロットだったんだよなぁー。」

「で、他に覚えてることは?」

「ねぇよ。」

レアリスは苦笑いをする。
男は、小さな飛行機の模型を出し、投げる。
すると、煙がボンッとあがりそこから大きな飛行機が現れる。三木とレアリスは「すご〜い」と声をあげる。

「さあ、乗れよ。あっち行きたいんだろ?」

男は操縦席に乗る。三木たちは助手席に乗る。
エンジンをつけ、飛行機のエンジン音が鳴る。
そして、宙に浮く。

「さぁ、つかまっとけ。落ちてもしらねぇーよ。」

飛行機は猛スピードで突き進む。
三木は絶叫を上げるが、レアリスとアスターは「キャーッ♪」と喜んでいる。

さて、気づけば東京。
飛行機から降り、地面にトンッとつく。

三木はお礼を言い、立ち去ろうとする。
すると男は「待て」と止めた。

「レディたちだけで、こっからは行かせない。いや、行かせてたまるか。」

「え、どうして?」

レアリスは困った顔をして聞く。
男は遠くを見つめて言う。

「俺には見える。危険だ。あそこは。」

「ん・・・?何にも見えないけど・・・。」

「とにかく危険だって!俺も行くよ。」

レアリスは、思う。
あそこに、大切な誰かがいると感じていた。

そう、そこは今・・・
黒薙たちが闘っている場所なのだから。