ダーク・ファンタジー小説 ※倉庫ログ

Re: 狂人の遊び  ( No.90 )
日時: 2010/12/03 22:31
名前: 月夜の救世主 ◆WABCAFs6Hg (ID: 07JeHVNw)
参照: よっしゃあああ!!金曜も更新できるようになったぞぉぉぉ!!

第33話「15人の戦士」

なんとか、全員揃い安心する。
いろいろな情報交換をし、自己紹介もした。
釈朱のことや、零のこと。

幻道は「そうか」と小声で呟く。
千恵もレアリスの治癒のおかげで元気になった。

千恵は座布団に座り、移動する。
すると、千恵は指を指す。

「あの泉に、強い何かが・・・。」

レアリスは興味を示し、走り出す。
他の人は、しょうがないなとばかりについていく。

そこは白い水の泉で、神秘的だった。
そこに近づくだけで、体が温まり、癒された。
すると、黄金の光りが迸る。

金色の薄いベールを着た女性が立っていた。
三木は聞く。

「あなたは・・・・だれ?」

すると、女性は答えた。

「私はヌト。天国と空の女神です。あなたたちにもう一つお願いにあがりました。」

幻道は目を丸くし、呆然とする。
千恵は座布団の上で、土下座をしている。

ヌトは口を開く。

「今、この世に災いを齎そうと企む神は最終手段に手を出しています。このままでは、この世おろか天国、地獄まで破壊されます。」

「なんだって!?」

黒薙は驚く。

「強大な力を引き寄せ、無限に保つ世界は崩壊を迎えます。」

幻道は聞く。

「おい、なんだよその・・・強大な力って。」

「強大な力は次元をも狂わす『黒い彗星』です。」

黒薙は黒い彗星と聞いて、ピンと思い出す。

「黒い彗星!?そんな・・・、オーディーンしか呼べない黒い彗星を駄神が呼べるわけ・・・。」

「あの者は、死を司る神や冥界の神などの血を強奪し、今や最強の神なのです。黒い彗星を呼ぶことなどたやすいはずです・・・。」

藍染はフラフラとしながら、壁にもたれかかって
泣き出す。
雪砂は背中をポンポン叩きながら励ます。

「そこで、あなたがたとそしてあと数人の善の心を持った者が集まり、悪の道を通るこの世を善の道へ通すため『秩序の戦士』を作っていただきたいのです。」

黒薙はうなずいて、皆がいる方へ向く。

「いいよね?全員賛成だよね?」

それを聞き、全員うなずく。
黒薙もうなずき、またヌトのほうへ向く。

「ありがとうございます。恩にきます。後、6人で秩序の戦士はできます。その6人とはもう少しで会えます。さあ・・・善の道へとこの世を動かしてください・・・。」

そういい残すとヌトはまた黄金の光に包まれ消えていく。
三木は言う。

「もう少しで会えるのか・・・。どんな人だろう・・・。」

「じゃあ、ここでグズグズしてらんないね。行くよ!」

黒薙は立ち上がる。
それと同時に、皆も立ち上がる。

仲間探しを目的に歩く。