ダーク・ファンタジー小説 ※倉庫ログ
- Re: 千羽鶴 ( No.2 )
- 日時: 2010/11/02 18:46
- 名前: きのこめいど (ID: 0ZFQDflb)
千羽鶴 第一話
咲き狂って燃え尽きた。
こんな人生送ってみたいな。
あたしはのんびり考える。自分の生きたい方向を探しながら。
没頭し続けられるものは無いし、特に喋る相手もいない。
それがあたしの生き方。
いつもどおり学校帰り、黄昏色の空の下をのこのこ歩いてる。
好きな人とかほしいな…
ほら、「恋は盲目」って言うじゃん。
目の前が見えなくなるくらいの、とびっきりの甘酸っぱいあいつが欲しいな。
うん。そうだ、明日から…いや、いまから!あたしは恋を探そう!!
なんて普通に言えたらな。
脳内整理の出来て無い頭のまま家に入る。
ケータイを開くとメールが来てた。
好きでも嫌いでもない綾乃から。
今日、千鶴が描いてくれた絵、すっ
ごく上手だったね!!
もう私いろんな人に見せに回っちゃ
ったよ!!
さっすが私の大親友!
ってね♪
また明日も描いて欲しいな…
じゃあね〜
とまぁ、こんな感じ。
思っても無いことが乱雑に並べられた文。私は無性にいらだった。
貴方にあげ続けていつかあたしは報われるんですか?
紙とインクの無駄だよ。
だけどあげ続けるあたしは何なんだろう。
あたしより人気がある綾乃。
あたしより細い綾乃。
あたしより友達が多い綾乃。
あたしよりモテる綾乃。
あたしより何でも出来る綾乃。
あたしよりおしゃべり上手な綾乃。
全てが嫉妬深い。
殺していいのなら殺したい。
あたしと仲良くしようと思うのは、汚いあたしと美しいお前、自分があたしをふんずけて、自分をより引き立てようとしてるだけ。
人を疑って付き合い続けてるお前より、理解しようと頑張って人と付き合ってるあたしのほうが、絶対きれいだと思うのに、ただしいと思うのに…
何故皆綾乃に惹かれていくんだろう。
わかんない。ただ無性にくやしくて、
泣きたい気分になった。
もう寝る。
眠ればいやなこと考えなくて済む。
だからあたしは寝る。
そう自分に言い聞かせてあたしは寝た。