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Re: かごのとり。(コメ・アドバイスくださいっ!!) ( No.17 )
日時: 2010/11/03 20:41
名前: 鏖 ◆TeAoSh7Hf6 (ID: OPVNjM8g)

八話「死体晩餐」

「うっ、うぇっ、ミカちゃんっ……」
「……」
首の千切れた無残な人形を抱きしめて泣いている。
「さあ、思い出してごらんなさい。貴方はアリスのお友達。
 アリスに抱かれながら眠った貴方はとても愛らしかった」
アリスが泣きながら抱きしめていた人形を手に取り、呪文を唱える。

「ミカちゃん、お願い……。戻ってきて……!」
アリスがミカちゃんの顔に落とした涙が光る。
ミカちゃんはまぶしい光に包まれて、元通りになった。
「凄い! アリカ様はやっぱり凄い!」
ミカちゃんが直った! お友達が生き返った!!
「私は呪文を唱えただけだ。魔法の力となったのはアリスの願いそのもの」
「うーん、難しくてよく解んない」
「今はそれでよい。いずれ、大魔女になるぞ? アリス」
「うん!!」

アリスの母親の死体を持ちかえる。
「何に使うの?」
アリカ様の空いた手を握る。
「今宵は優雅な晩餐になるぞ?」
今宵始まる悪食。これこそ人生の至福。

「まずは食前酒。アリスの母親の血のワイン」
何の抵抗もなく、聖以外は食前酒を口にする。
「お次はアリスの母親の舌が乗ったサラダ」
舌を人数分に切り分けて、野菜と一緒に配る。
「どうした、聖。食べないのか?」

「お前、お前は……、最低な奴だ!!」