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Re: かごのとり。(第弐弾開始!!) ( No.49 )
日時: 2010/11/05 16:55
名前: 鏖 ◆TeAoSh7Hf6 (ID: OPVNjM8g)

壱話「生贄狩り」

「ディア様が目覚めるなら、14人の生贄を用意しなくては……」
「1人で2人殺してくれ。なるべく絞首で殺してくれ」
そして、俺、理、小百合、歌音、鈴音、アリスは、生贄を探しに外に出た。

「えっと、ディア様がお好きだった料理は……」
ディア様は私以外の者が作った料理は認めない、気の難しいお方。

その頃魔界では、魔女や吸血鬼、堕天使など、あらゆる種族の者が生贄として殺されていた。

「アリ〜、生贄、用意できたよ」
夢魔の女と吸血鬼の男を殺してきた。アリに言われたとおり、絞首で殺した。
「完了」
魔女の女を二人殺した。アリカ様に言われた通り、首を絞めて殺した。

次々と生贄は集まり、準備はできた。

「次は10人の美女……」
「アリカ様。美女の心配なら要りませんよ」
「何故だ?」
「ディア様自ら“アリカは10人の美女よりも美しい”と仰って、美女狩りを廃止させました」
「っ……」
少し顔を赤くして俯いた。
「(ディアって人にかかると、アリカも負けるんだな)」
「貴様……」
「うわぁ!! 勘弁!!」
いつか、俺の上半身と下半身を真っ二つに切り分けた包丁を持って構えていたアリカ。

「さぁ、次は料理だ。誰も調理には手を出すな。食器を出したりは手伝ってくれ」