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ダーク・ファンタジー小説 ※倉庫ログ
- Re: かごのとり。(第弐弾開始!!) ( No.51 )
- 日時: 2010/11/05 20:06
- 名前: 鏖 ◆TeAoSh7Hf6 (ID: OPVNjM8g)
参話「大魔王と魔王」
「アリカ……!!」
「500年ぶりにお目覚めになられて、お変りは御座いませんか?」
「あぁ、何も変わっちゃいねぇ。しかし……」
「はい?」
「そのカッコ、やべぇだろ……」
「あっ……。似合いませんか?」
こんな格好、ディア様はご覧になったことがない。
「いや、似合ってる。可愛い。けど、露出しすぎだろ……」
ギリギリのミニ丈、細い肩はむき出しになっている。
「そうですか?」
……こういうのは好まぬお方か……? いや、違った気がするが……。
「今宵の晩餐は大魔王様がお好きな物ばかり用意させていただきました」
2人の時は“ディア”と呼んでいいと言われた。しかし、大勢の前では“大魔王様”という約束。
「あー、ちょっと待て。悪ぃ、今は二人きりにさせてくれ」
そう言って、他の5人をこの場から退室させた。
「14枚の舌と毛髪のサラダ。血で煮込んだ臓物。心臓の丸焼き。血のスープ目玉入り。血のワイン」
きっとこの場に聖がいたら、こんなもの食わされると思ったら食欲なくなるぜ……。と言っただろう。
「肝臓と腎臓の炒め物。腸に肉を詰め込んだソーセージ。臓物のパフェ、トッピングは指、歯、耳」
「俺の好物ばっかじゃねぇか。やるな、全部美味そうだ」
「恐悦です。では、どうか今宵の晩餐をお楽しみください」
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