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ダーク・ファンタジー小説 ※倉庫ログ
- Re: かごのとり。(コメくださいっ!!) ( No.7 )
- 日時: 2010/11/03 14:02
- 名前: 鏖 ◆TeAoSh7Hf6 (ID: OPVNjM8g)
参話「鏡族」
「あははははっ!! 君、納得いかないよね? ね??」
「はぁ?」
なんとなーく俺に似てる気もすっけど……。
「そーだよねーww だって君、魔界とか魔王とか、そんな現実離れしたもの大っ嫌いだもんねー?」
「……まぁ、そうだけどよ……」
何だコイツ? 話してもねぇのに俺のことが……。
「うーん、そっかそっかぁーww 君がいつかアリを困らせることになるんだねー!」
「理、調子に乗りすぎ」
「あっ、小百合ねーちゃん」
「おい、小百合。コイツ……」
「コレは紺田 理。貴方の心を写すことができる、もう一人の貴方。
正確にいえば、本当の貴方」
「はぁ??」
変わった奴とは思ってたけど……。
「解らなくていい。いずれ気づく」
「あっ、アリカ……」
「あれは鏡族の紺田 理」
「かがみぞく?」
「そう。貴方の本当の心を写したモノ。人間は、理性で本当の己を隠す。
その理性を取り払った感情を写すことができるのが、鏡族」
鏡族がいる限り、人間のいやしい欲は晒される。
「ふぅん……」
「だから、隠し事は無駄よ。感情を隠すことができない。それこそ魔物……」
「魔物!? 違ッ───、俺は人間だ!!」
「ふふふふふっ、あっははははっ!!」
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